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児童教育学科 教員育成の目標

児童教育学科が目指す「教師像」

 本学の教職課程は、建学の精神に基づき、特に以下の資質・力量を備えた教師の育成を目指している。この指導方針を、Christ, Communication, Challenge の各頭文字をとって3C’s(スリーシーズ)と名付けている。これらを念頭に置きつつ、一人ひとりが自らのあるべき教師の姿を追求することが望まれる。

1.Christ(キリスト教の愛・社会奉仕の精神)
 キリスト教の愛や社会奉仕の精神に基づき、教師に求められる強い使命感、責任感、教育愛を形成することを目指している。チャペルでの講話、キリスト教学等の授業、大学での様々な行事、体験活動等を通して、この資質が養われる。
2.Communication(コミュニケーション能力)
 今日の教師には、子どもや同僚と適切に意思疎通を図る能力が不可欠である。さらに、地球規模の課題に対する問題意識をもちつつ、地域社会や保護者との連携など、開かれた学校づくりや民主的な社会の形成に寄与することが求められている。自分の考えを発信し、相手の意見を受けとめ、理解するだけでなく、幅広い多様なコミュニケーション能力の獲得が目指される。その能力は、授業中の発表、議論、文書作成等の活動を通じて育成される。
3.Challenge(チャレンジ精神)
 今日の教師には、子どもや学校が抱える諸問題について十分に理解し、適切な指導や対応などを探究し、また、社会の変化や未経験の課題に挑戦する心や学び続ける態度を持つことが求められる。この精神や態度は、授業以外にも、部活動、サークル活動、留学や語学研修、学生サポーター、ボランティア活動等、様々な取り組みを通して培われる。

 児童教育学科においては、この3C’sを教員養成の根幹に据えつつ、乳幼児期から学童期にわたる子どもたちの教育において、学生が、広く社会に貢献する力を獲得することを目標としている。特に重視していることは、0歳から学童期までの子どもの発達を連続したものとしてとらえること、並びに、人間理解と同様に重要となる自然環境、社会環境に関する幅広い知識を身につけることである。これらを通して、一人ひとりが生涯にわたってよりよい教育の在り方を考え続けていく力の育成を目指している。