経済学科

現実の社会問題を経済学の観点から考察し、
データ駆動型社会で求められる分析力を磨く。
現代社会で生じるさまざまな事象を経済学の観点から考察。そこにどのような問題が潜んでいるのかを正確に把握し、自分なりの解決策を見出します。また、今後進展するデータ駆動型社会においては、AIや統計に関する理系的スキルと経済的課題の設定といった文系的センスが欠かせません。文理融合の学びによりデータ分析・応用力を磨きます。
データ駆動型社会で求められる分析力を磨く。




文理融合によるデータ分析・応用力
データ分析にはプログラミングやAIそして統計に関する理系的スキルが求められますが、同時に、データ分析を行う経済的課題の設定や分析結果の読み取りには経済学のセンスが必要です。経済学科では、文理融合という視点からデータ分析・応用力の育成を目指しています。
論理的思考力で社会的課題に挑戦する
経済学は経済社会の現象を科学的に考察する学問です。経済学科では、多くの経済的課題に対して、論理的思考力に基づく揺るぎない判断が重要視されます。経済学が対象とする現象も幅広く、多くの分野で社会的な課題の発見とその解決に向けた挑戦が日々なされています。






大学での学修スキルと経済学の基礎を学び、専門的な経済学への準備を行う。
大学での学びの基礎となる少人数ゼミ、経済学の入門についての必修2科目に加え、ミクロ、マクロ、数学、歴史、海外事情、経済関係の英語などを選択して学びます。まちづくり、データ分析についての実践科目も配置しています。
より実用的な研究・発表能力を身に付けて、経済学をより広い視野で学ぶ。
ミクロ、マクロの発展的内容に加えて、歴史、政策、統計、海外事情、経済の英語などについて発展的内容を選択して学びます。基礎的な少人数ゼミも継続しながら、データ分析、金融・ファイナンスについての実践科目を配置します。
専門的な研究を行い、現実経済の諸側面について理解を深め、応用力を身に付ける。
専門のゼミに分かれて本格的な専門性を身に付けます。金融、労働、政策、統計、歴史、制度、海外事情などをめぐるより専門的な科目を中心に、現実的な理解を深め、総まとめとして卒業論文の作成を行います。
ミクロ経済学Ⅰ
ミクロ経済学では、さまざまな経済現象を個々の経済主体(消費者、企業)の行動から解明し、その結果実現する状態の良し悪しを国民一人ひとりの利害関係をもとに判断します。「ミクロ=微視的」経済学という名前がついているのは、このように経済を構成する個々の経済主体を詳しく分析するからです。
財政学
財政学とは、政府の経済活動を対象とする学問です。「医療・年金の改革」、「地方創生」、「財政健全化」など、我が国が抱える重要な政策課題はいずれも財政学の分析対象です。財政学では、我が国の財政の現状・制度と財政理論への理解を通じて、現実の制度、政策をどう設計し、評価すべきかを学びます。

日常にあふれる「なぜ?」を
経済学の視点で解き明かす。
私たちの生活は意思決定の連続であり、それは個人だけでなく企業や政府にも当てはまります。意思決定の多くは他者から影響を受けており、また自らの決定は他者に影響を与えています。本ゼミで扱っているゲーム理論とは、そのような意思決定者の相互依存関係について分析する理論です。ゼミでは理論を用いて社会経済現象を観察していきます。例えば、コロナ禍でマスクが不足した際、ネットでは高額取引が発生した一方で、ドラッグストアでの価格は上昇しませんでした。このような現象に経済学的な視点で迫ると新たな疑問が浮かび上がり、生活をよりよくするための解決策にたどり着きます。日常にあふれる「なぜ?」を大切にし、学びを有意義なものにしてください。
経済学部経済学科
平井 秀明 教授

身近な社会課題に潜む
ゲーム理論の面白さ。
高校生で初めてゲーム理論に触れ、文章を読解しながら最適解を導き出す楽しさを味わいました。その経験から、ゲーム理論のゼミを志望。現在は「ゲーム理論で俯瞰する公的部門問題」をテーマにグループワークを進めています。政府の補助金支給と企業の意思決定との関係など、ゲーム理論で扱われる課題は日常生活にも潜んでいます。私たちは書籍や論文で調べたことを参考に、それらを解決する方法を検討しています。グループ研究では、全員の協力が不可欠です。ゼミ活動を通して、責任感を持って自ら調べ、考える力が磨かれました。また、先生からのフィードバックは、わかりやすい発表につながっています。
経済学部経済学科 4年
御園生 愛海(福岡県・九州産業大学付属九州産業高等学校出身)
取得できる資格・免許
卒業後の進路
経済学はどんな分野にも関連し、就職の上でも強みとなります。卒業生には金融、保険、卸・小売、製造関係への就職が多く、そのほか、製薬・放送・自動車ディーラー・農協・通信・新聞・運輸・出版など幅広い分野で活躍しています。一方で、公務員、教員、税理士、公認会計士を目指す学生も多く、大学の授業と並行して受験勉強に日々励んでいます。