経済学科
活力ある社会の姿とは?
2020年より「行動の10年」と打ち出し、
取り組みのさらなる加速が呼びかけられたSDGs。
先進国、途上国すべての国を対象として
誰一人取り残さない社会の実現が求められている中で
欠かせない側面の一つが経済活動である。
今よりも一歩踏み込んで
私たちの暮らしに寄り添ってみる。
社会の営み、国際関係に目を向けてみる。
その“一歩”が
世界を動かす原動力となるだろう。
文理融合によるデータ分析・応用力
データ分析にはプログラミングやAIそして統計に関する理系的スキルが求められますが、同時に、データ分析を行う経済的課題の設定や分析結果の読み取りには経済学のセンスが必要です。経済学科では、文理融合という視点からデータ分析・応用力の育成を目指しています。
論理的思考力で社会的課題に挑戦する
経済学は経済社会の現象を科学的に考察する学問です。経済学科では、多くの経済的課題に対して、論理的思考力に基づく揺るぎない判断が重要視されます。経済学が対象とする現象も幅広く、多くの分野で社会的な課題の発見とその解決に向けた挑戦が日々なされています。
大学での学修スキルと経済学の基礎を学び、専門的な経済学への準備を行う。
大学での学びの基礎となる少人数ゼミ、経済学の入門についての必修2科目に加え、ミクロ、マクロ、数学、歴史、海外事情、経済関係の英語などを選択して学びます。まちづくり、データ分析についての実践科目も配置しています。
より実用的な研究・発表能力を身に付けて、経済学をより広い視野で学ぶ。
ミクロ、マクロの発展的内容に加えて、歴史、政策、統計、海外事情、経済の英語などについて発展的内容を選択して学びます。基礎的な少人数ゼミも継続しながら、データ分析、金融・ファイナンスについての実践科目を配置します。
専門的な研究を行い、現実経済の諸側面について理解を深め、応用力を身に付ける。
専門のゼミに分かれて本格的な専門性を身に付けます。金融、労働、政策、統計、歴史、制度、海外事情などをめぐるより専門的な科目を中心に、現実的な理解を深め、総まとめとして卒業論文の作成を行います。
ミクロ経済学Ⅰ
ミクロ経済学では、さまざまな経済現象を個々の経済主体(消費者、企業)の行動から解明し、その結果実現する状態の良し悪しを国民一人ひとりの利害関係をもとに判断します。「ミクロ=微視的」経済学という名前がついているのは、このように経済を構成する個々の経済主体を詳しく分析するからです。
財政学
財政学とは、政府の経済活動を対象とする学問です。「医療・年金の改革」、「地方創生」、「財政健全化」など、我が国が抱える重要な政策課題はいずれも財政学の分析対象です。財政学では、我が国の財政の現状・制度と財政理論への理解を通じて、現実の制度、政策をどう設計し、評価すべきかを学びます。
ゼミテーマ自分で考える力を身に付けること
丹波 靖博教授
社会で必要な「専門知識」や「自分で考え、議論し、まとめ、報告する力」を身に付ける事を目指します。専門知識の習得については、金融機関などで働く際に役立つ内容(金融・ファイナンス・投資・金融工学関連など)に関して学び、発表を行います。また、就職を見据え、業界・企業研究を行い、社会背景・課題・解決方法についてグループディスカッションを行い、学んだ内容の発表を行います。
研究内容機械学習モデルを用いた債券の信用リスク分析
日本の地方自治体や企業が資金を調達する際に発行する債券の信用度の差異の要因を明らかにする研究を行っています。例えば、各企業はその財政状況の良し悪しによって社会における信用度が異なるため、財政状況は資金調達時の支払利息の水準に影響を与えます。この要因を分析するため、AI(人工知能)の技術の一つである機械学習モデルを使い、その要因を明らかにし、債券取引市場の仕組みの改善に役立てるための研究を行っています。
取得できる資格・免許
卒業後の進路
経済学はどんな分野にも関連し、就職の上でも強みとなります。卒業生には金融、保険、卸・小売、製造関係への就職が多く、そのほか、製薬・放送・自動車ディーラー・農協・通信・新聞・運輸・出版など幅広い分野で活躍しています。一方で、公務員、教員、税理士、公認会計士を目指す学生も多く、大学の授業と並行して受験勉強に日々励んでいます。