【教員著書】

書籍名:
やさしく書ける英語論文
著 書:
藤本滋之
出版社:
松柏社
発行年月日:
2002年

【目次】

エッセイの構造--英語論文・レポートの基本構造を見る
パラグラフの構造--本論のパラグラフの構成法を学ぶ
Essayとエッセイの違い--英語と日本語の論文・レポートの構造を比較する
パラグラフ・エッセイの展開パターン--本論のパラグラフを構成する三つのパターン(具体的な説明,具体的な例,ストーリー)を見る
エッセイから本格的な論文への発展--より長い論文(たとえば卒業論文)を書く要領を学ぶ
結び―要点と補足--論文を書くのに役立つ辞書情報,インターネット情報,書式情報,句読点情報

【レビュー】

 大学で論文やレポートを書くのに必要な情報が詰まっている本です.英語の論文には決まった型があり,英語圏(というより西洋文化圏)では共通の了解事項になっています.他方,日本語では論文の書き方に決まった型がなく,何をどういう構成で書いたらよいか,しっかり学ぶ機会が,英語の場合ほど多くありません.したがって,日本の大学生は,英語はもちろん,日本語で論文・レポートを書く場合も,英語の場合と同じ型で書くと都合がよいことになります.英語の型にはまっていない日本語の論文は,どんなにうまい英語に翻訳しても理解してもらえないからです.本書は,英語や日本語で論文・レポートを書く際に,はじめに何を書き,途中でどんなことを論じ,最後にどのような趣旨のことを述べて終わったらよいか,その形式を豊富な具体例を用いて解説しています.この本を読めば,大学の課題レポートを書くのが,楽しいとまではいかないまでも,まったく読まないよりはずっと楽になるでしょう.

やさしく書ける英語論文