【参考図書】

書籍名:
脳のなかの幽霊、ふたたび : 見えてきた心のしくみ
著 書:
V・S・ラマチャンドラン著 ; 山下篤子訳
出版社:
角川書店
発行年月日:
2005.7

【目次】

はじめに
第1章 脳のなかの幽霊
第2章 信じることは見ること
第3章 アートフルな脳
第4章 紫色の数字、鋭いチーズ
第5章 神経科学———新たな哲学

【レビュー】

「幻肢(げんし)」という現象を知っていますか。例えば、交通事故で片足を無くした人が、無くなったはずの足がかゆくてたまらない。掻こうにもその足は無いので、掻くことも出来ない。無いはずのものをあるように感じてしまう。このような現象は脳の働きが生み出したものです。著者のラマチャンドランは「神経科学(脳の研究)というものを、一般の人にもっと身近に感じてもらえるように」との願いからこの本を書いています。脳が引き起こす様々な現象をとりあげ、脳がどんなに複雑で、不思議な存在かを示しながら、芸術、言語、哲学などの問題が脳の働きとどのようにかかわっているかを私たちに興味深く解き明かしてくれます。

脳のなかの幽霊、ふたたび : 見えてきた心のしくみ