【参考図書】

書籍名:
英語の冒険
著 書:
Melvyn Bragg (メルヴィン・ブラッグ)
出版社:
講談社(学術文庫)
発行年月日:
2008年

【目次】

1  英語のはじまり(先住民のケルト語と征服者のゲルマン語)
2  バイキングの来襲と定住
3  フランス王朝による征服と定住(国家語としてのフランス語とラテン語)
4  チョーサーの貢献
5  神のことば(聖書)になる英語
6  国家語としての英語の復権
7  シェークスピアの貢献
8  アメリカ英語の誕生
9  理性のことばとしての英語
10 産業革命と労働者とスラング (大英帝国の膨張)
11 世界に広まる世界語としての英語(インド、カリブ海、オーストラリア)
12 英語の光と影(植民地化と少数民族抑圧)
13 未来の英語のすがた

【レビュー】

英語は今年1562歳の誕生日を祝う。インドヨーロッパ語族ゲルマン語派の一言語である英語は、「大冒険」を経て、ドイツ語やオランダ語に似た姿から、今日の姿に変わった。社会の激動とのかかわりでことばが劇的に変化する壮大なドラマがここにはある。英語の歴史は5世紀半ば西ゲルマン系の3つの民族がヨーロッパ大陸から侵入したことに始まる。8世紀以降は北欧ヴァイキングの侵攻を受け、その子孫たちも定住する。11世紀後半にはフランス語を話す王朝に支配され、以降3世紀間は英語は表舞台から姿を消すまでになる。しかしさまざまの「奇跡」のような歴史の流れの中、今日ではアメリカ、アフリカ、インド、カリブ海、オーストラリア、ニュージランドまで世界各地で話される多様な下位集団を有する大言語に成長した。その過去から現在までの冒険を読み、英語の成長をあらためて見直してみよう。

英語の冒険