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#16 My 4 Years データサイエンス挑戦記:西南生が切り開いた道

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OVERVIEW

#16 My 4 Years データサイエンス挑戦記:西南生が切り開いた道

地元銀行のデジタルIT部門に配属が決まっている@Kosukeさん。これまで、ゼミやインターンシップで実践的なスキルを磨きながら、経済学部でデータサイエンスを学んできました。今回のSEINAN STORYでは、“My 4 Years”と題し、初心者から始めたデータサイエンスの学びが、どのようにキャリア形成に繋がったのか、入学時から卒業後の挑戦までの道のりを伺いました。

この記事に登場するSEINAN PEOPLE

@Kosuke

経済学部経済学科4年

データサイエンスとの出会い

本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。

@Kosuke  現在、経済学部の4年生で、@Kosukeと申します。大学ではデータサイエンスの学修に注力してきました。今年、地元の銀行のデジタル部門で内定をいただき、DX推進本部のデータ活用チームに配属される予定です。経済学部の出身ですが、データサイエンスを学んで挑戦してきましたので、その過程を本日お伝えできればと思います。

- まず、本学の経済学部経済学科に入学した経緯を教えてください。

@Kosuke 高校の頃から数学が好きで、得意科目だったんです。それで、大学進学の際、文系でも数学が活かせる学問を探していて、経済学部を選びました。でも、最初は普通に経済学の授業を受けていただけだったんですよ。転機になったのは2年生の時に受けた市東先生の「経済数学Ⅱ」という授業です。

- その「経済数学Ⅱ」という授業がデータサイエンスに興味を持ったきっかけなんですね。どのような内容だったのですか?

@Kosuke 経済学の理論を数式で表現する、経済モデルの分析の際に用いる数式を解説するという授業でした。最初は難しくて、正直戸惑ったんですけど、問題が解けたときの達成感がものすごく大きくて。「これだ!」って思いました。ある授業後に、市東先生がもし興味があるなら、ゼミを聴講していいよと授業で仰ってくれて、隣の席の友人が「一緒に受けてみよう」と誘われ、本来は3年生から参加するゼミなんですが、2年生の途中から聴講生という形でゼミに参加しました。そのゼミでは、Rというプログラミング言語を使ってデータ分析や機械学習を学ぶ機会があったんです。

- まさにその授業がデータサイエンスへの道を開いてくれたんですね。それからはどんなふうに学びを進めていったんですか?

@Kosuke  実は、ゼミに入る前にRの基礎を学ぶ授業があったんですけど、僕はそれを受けていなくて、、、最初は全くの初心者でした。ゼミの先輩に教えてもらったり、動画で調べたり、図書館で関連する本を読んだりして、何とか追いつこうとしましたね。
その授業が終わった後、もっとデータや数式を使った分析を深く知りたくなって、プログラミングや統計学を独学で勉強し始めました。大学の授業だけでは物足りなくて、書籍で勉強しました。最初はRの基礎から始めて、徐々にデータ分析に応用できるスキルを身に付けていきました。

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データサイエンスとの出会いを振り返る@Kosukeさん

リモートで挑んだ長期インターンシップ:データ活用の現場で得た学び

長期インターンシップも経験されたと伺いましたが、経緯を教えてください。

@Kosuke はい、きっかけは大学の先輩の紹介でした。その先輩も西南学院大学出身で、東京のスタートアップ企業でインターンをしていたんです。その話を聞いて、自分もデータ活用の実務を経験してみたいと思い、3年生の5月から始めました。現在も続けています。

- 具体的に、どんな業務を担当されていたのですか?

@Kosuke 主にアニメや漫画関連のデータを分析するプロジェクトでした。企業からの依頼をもとにデータを整理し、その分析結果を企業にフィードバックするという流れです。実際の分析業務は社員の方が担当することが多かったですが、その前段階であるデータの整理や、一部の簡単な分析を担当しました。

- 分析結果を活用する仕事に携わるのは面白そうですね。その中で特に印象に残っていることはありますか?

@Kosuke リモートでのインターンだったので、全国の大学生が参加していて、特に関東の大学の学生から良い刺激を受けました。僕が所属していたチームのリーダーもインターン生だったんですが、その方は大学院生で、かなり優秀な方でした。そのリーダーの姿を見て、「自分ももっと頑張らなきゃ」と感じたことを覚えています。その方は結局、その会社に就職されたんですけど、すごく刺激をもらえた方でした。

- インターンシップを通じてデータサイエンスのスキルがどのように役立ちましたか?

@Kosuke 授業で学んだデータ整理や基本的な統計の知識がそのまま仕事に活かせたのが大きかったです。大学の勉強だけだと、「この知識をどこで使うんだろう」と思うこともあったんですが、実際の業務ではその知識が役立つ場面が多くて、「これが現場なんだな」と感じました。また、仕事を通じてデータをより効率的に扱う方法や、ビジネスの視点での分析の大切さも学びました。

- 学業やプライベートとインターンシップを両立するのは大変だったのではないですか?

@Kosuke 正直、忙しかったです(笑)。でも、3年生になる前に単位をある程度取っておいたので、時間的には、ある程度余裕がありました。それでも塾講師のアルバイトや大学のラーニングサポートデスクスタッフと並行していたので、インターンの月40~50時間くらいの業務をどうやって回すかは工夫が必要でしたね。日々のスケジュールをしっかり管理して、効率よく進めるようにしていました。

- インターンの経験を通じて、一番成長したと思うことは何ですか?

@Kosuke 自分の中で「データを活用して何ができるか」という視点が広がったことです。単に分析するだけでなく、そのデータをどうビジネスに役立てるのかを考える習慣が身に付きました。また、他の大学生との交流を通じて、刺激を受けながら自分のスキルを磨けたことも大きかったです。

 


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入学時に購入したPCを4年間使い倒したとのこと

0からの挑戦:データサイエンス専門職への道

就職活動では、データサイエンスに関わる仕事を目指したそうですね。特に大変だったことは何でしたか?

@Kosuke はい、就職活動当初からデータサイエンスのスキルを活かせる仕事がしたいと考えていました。しかし、文系である自分がその分野で評価されるには、インターン経験や具体的なスキルが必要だと思い、大学での学びを実践に繋げる努力をしました。同じゼミの周りの人たちはエンジニア志望やSE志望の人が多く、みんな良いライバルであり、同志でしたね。

- データサイエンスの知識・スキルやインターンシップ経験がどのように評価されたと感じますか?

@Kosuke 一番評価されたのは、自分が文系の大学にいながら「データサイエンスを学びたい」と考え、実際に行動したことだと思います。ゼミやインターンを自分で探し、課題に取り組み、実践した過程そのものが評価されたと面接でも言われました。スキルのレベル以上に「行動力」がポイントだったのかなと思いま

 - 内定先の銀行ではどのような選考があったのでしょうか?

@Kosuke 選考フローの中に1週間のインターンシップがありました。データ分析チームとアプリ開発チームに分かれてプロジェクトを進める形で、僕はデータ分析チームに所属しました。7人くらいのチームで協力しながらデータ活用の提案を行いました。この経験を通じて、業務の流れや実際の課題解決プロセスに触れられたのがすごく勉強になりましたね。

内定を得たときの感想と、今後の目標を教えてください。

@Kosuke 素直に嬉しかったです。試験やインターンを通じて、自分が学んできたことがちゃんと評価されたんだなと実感しました。これからは、データを使って課題を解決するだけでなく、新しい価値を生み出せるような仕事をしていきたいです。金融業界はデータ活用の可能性がまだまだ広がる分野なので、自分の力でその可能性を広げていけたらと思っています。

 - これまでの努力が実を結びましたね。内定先ではどのようなお仕事に取り組まれる予定ですか。

@Kosuke 内定先では、DX推進本部という部署のデータ活用チームに配属予定です。主にアプリ開発やデータを活用した業務改善を担当する予定です。ただ、本部門の内定者二十数名の中で、文系出身者は自分ひとりなんです。

- それはなかなかプレッシャーを感じそうですね……。

@Kosuke 確かにそうですね(笑)。でも、逆にモチベーションも高いです。文系だからこその視点を活かして、どうチームに貢献できるかを考えていけるのかなとも思います。自分の強みを活かしながら、同僚とも協力して新しいものを作り上げたいですね。

 -@Kosukeさんのプロセスを聞いていると、最初のハードルは高くても、西南学院大学の学生でもデータサイエンスに挑戦することで、可能性が大きく広がると感じますね。

 @Kosuke はい、可能性は十分にあると思います。最初は不安もありましたが、挑戦することで自分の道を切り開けるんだと実感しました。これからも学び続けていきたいですね。

 

 

 

 

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実際の作業風景を見せてくれた@Kosukeさん

データサイエンスの魅力と副専攻プログラムへの期待

これからデータサイエンスを学びたいと思っている後輩に向けて、データサイエンスの魅力を教えていただけますか?

@Kosuke データサイエンスの魅力は、学べば学ぶほど奥が深いところですね。例えば、文章データを扱うときにはこういうアルゴリズムが使えるとか、データの種類や性質によって最適な手法が全然違うんです。それを学びながら、「このデータにはこういう方法が効くんだ!」と気付けたときの面白さは格別です。

また、機械学習のモデルを調整すると、結果がどう変わるのかを試す作業も楽しいです。単にプログラムを回すだけじゃなくて、「なぜこの結果が出たのか」というプロセスを考えることがすごく大事で、それがデータサイエンスの奥深さだと思います。

-  @Kosukeさん自身も最初から、数学やデータサイエンスが得意だったわけではないそうですね。

 @Kosuke その通りです(笑)。冒頭に数学が好きでとお伝えしましたが、実は高校2年生くらいまでは数学が本当に苦手でした。模試では100点満点中7点を取ったこともあります。でも、苦手だからこそ勉強してみると、どんどんできるようになっていくんですよね。それから「なんでこうなるのか」を考えるのが好きになりました。データサイエンスでも、最初はプログラムが難しくてつまずくことがあるけど、その理由を突き詰める過程が一番面白いと思います。

-  来年度から本学では、データサイエンス副専攻が始まります。データサイエンスを学んでみたいと検討している学生に向けて、何かアドバイスはありますか?

@Kosuke 副専攻プログラムは、私の独学とは違い、体系的なカリキュラムになっていると思うので、初心者でも始められるのが良いところだと思います。ただ、最初は難しいと感じることが多いかもしれません。それでも、「わからないことをわからないままにしない」ことが大事だと思います。僕も最初は数学もプログラミングもわからないことだらけでしたが、わからないことを素直に聞くことで乗り越えられました。恥ずかしがらずに質問することが本当に大切だと思います。

- データサイエンスを学んだことで、@Kosukeさんが成長したと感じることは何ですか?

@Kosuke 一番大きいのは、「学び続ける姿勢」が身に付いたことです。データサイエンスを学ぶ過程で、わからないことをそのままにせず、自分から質問するのが恥ずかしくなくなりました。それは勉強だけでなく、他のことにも応用できると思っています。あとは、さまざまなことに興味を持って、いろいろな分野を勉強できるようになったのも大きな成長です。

- 素晴らしいお話をありがとうございます!最後に、これからデータサイエンスに挑戦する後輩たちに、一言メッセージをお願いします。

@Kosuke 最初は不安もあると思いますが、一歩踏み出せば道は開けます。自分の得意や苦手に関係なく、挑戦してみることで新しい可能性が見えてくるはずです。ぜひ、楽しみながらデータサイエンスを学んでください!

 

 

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本日はありがとうございました!

2025年度始動、データサイエンス副専攻プログラムについて

詳細はこちらから

https://www.seinan-gu.ac.jp/education_study/education_research/ds.html

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