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#02 【後編2/2】法学部勢一ゼミ!グループで取り組んだ『ゼミ論』

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#02 【後編2/2】法学部勢一ゼミ!グループで取り組んだ『ゼミ論』

西南学院大学では、各学部・学科において、特色あるゼミ教育が行われています。SEINAN STORYでは、特色あるゼミ教育の中身に注目し、ゼミの中に留まっていた魅力を紹介します。 今回は『法学部・勢一智子先生』の行政法ゼミ。北海道・標津町の応援企画(SNS運用や移住体験)やゼミ論の執筆など、様々に活動する勢一ゼミ。どんなゼミなのでしょうか。実際に標津町に訪問したゼミ生の3名にお話を伺いました。 今回は、後編のゼミ論編です。

この記事に登場するSEINAN PEOPLE

@Mihoさん

法学部法律学科4年生

@Kokiさん

法学部国際関係法学科4年生

@Shioriさん

法学部国際関係法学科4年生

グループで取り組んだ、ゼミ論『人口減少時代における公共のあり方』について考える

後編では、ゼミ論についてお伺いします。勢一先生のゼミでは、3年生でゼミ論文作成に取り組まれると伺いました。

@Shiori 後期からの半年間で論文を作成しました。まず、9月にテーマを決めたんですね。そのテーマも自分達で決めて良くて、今どういう問題があるか、それぞれ出し合って、その中で共通したテーマを見つけました。今年は人口減少に焦点を当てて、『人口減少時代における公共のあり方』を大きなテーマに掲げました。

そこから派生した小テーマで、交通班や環境班など、小さいテーマの中でそれぞれ活動して、論文を作成しました。

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@Bindings is disabled.

ちなみに、皆さんは、何のテーマの班だったんですか。

@Shiori 私はPPP班(Public Private Partnership)といって、官民連携の班です。

@Koki 私は、電車とかバスなどの交通班です。

@Miho 交通班と同じ括りで、私は福岡空港について調べてました。

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@Kokiさん

皆さん、調べる中で、さまざまな方法や提言を考えられたと思います。調査テーマに対する結論を簡単に教えてください。

@Shiori 私はPPP班だったんですけど、結論としては、人口が少ない地域でも官民連携を進めるべきだとまとめました。福岡市のような人口の多い地域では官民連携が進んでいる一方、小さな町では進んでいないという現状があります。小さな町でも官民連携を進めることで、公共サービスの維持に繋がると結論づけました。

中でも、私たちが事例として取り上げたのは、鹿児島県の指宿市と言う人口4万人ぐらいの自治体の道の駅です。道の駅の管理を自治体じゃなくて、民間に任せて運営を委託することを事例として取り上げました。

@Miho 福岡空港は、福岡にとって一番福岡の人工流入の入り口にあるので、結論としては、関係人口という観点から、福岡に住んでるわけでもないけど、「福岡市や関わりの深い人達」を増やすための必要なハブとして、今後も存続させていくべきだと言う結論になりました。

@Koki 交通班は、人口減少社会において利用者が減っていくという課題に対して、「なんだかんだ地域の足として根ざしているから、無くなってはならないよね」という考えのもと進めて、結果的にJRや西鉄が提供している独自のサービスなどをまとめて、「このように改善していけばいいのに」と提言する形で、ゼミ論を仕上げました。

@Miho @Koki君の班を通じて、私も、交通機関の要望を強く伝えていました(笑)私も、減便や値上げの影響を受けていたので。。。

複数人のグループで論文を作成されるとのことですが、一人で書くより、難しい点や苦労した点あると思います。どのような苦労がありましたか。

@Miho はい、ありました(笑)。グループで動くので、話し合いとかを重ねていく必要があるんですけど、まず日程が合わない!どう計画を立てて、このタイミングで話さなきゃいけないよね、っていうのをわりと早い段階で共有して、私たちの班は計画を作ってマイルストーンというかタスクを整理して、ここは抑えとこう!みたいなことはしてましたね。

あと、やはり論点が色んな視点から意見が出てくるので、結構まとまらないこと。最後までゼミ論の結論がずっとまとまらなくて、私たちの班は、そこをどう折り合いをつけて結論に持っていくかってのも難しかったんです。

@Shiori いろんな意見が出るというのは、私の班でもありました。私の班でいえば、例えば、自治体ごとの比較をするんですけど、その自治体をどこにするかで悩みました。ゼミ論自体の結論の持って行き方も悩んだので、そこは本当に夜遅くまで、特に完成間近の時は日を跨いで話し合いとかもありました。そこはちょっと大変でしたね。

@Koki 前段でお伝えした「男子が役立たず」という話に繋がるんですけど、自分たちの班は男子3人だったんです。だから全然話し合いが進まなくて。でも周りから見たら、一番楽しそうだね、みたいな風に言われてました。ゼミの時間に集まって話し合うみたいな機会はあったんですけど、話し合いが進まないのに楽しかった。。。。関係ない話で盛り上がり、終わり間際になって、めちゃくちゃ焦るみたいな。

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苦労を語る@Mihoさん

なるほど。そのような過程の中で、先生からは、どのような形でフィードバックがあったのですか。

@Miho 数週間に1回先生がいらっしゃって、それまで調査期間もいただいて、先生が来られた時に各班、順番に進捗を報告して、それに対して、先生が丁寧にフィードバックをされていく形です。みんなのフィードバックも聞きながらも、自分の進捗を報告する形だったので、周りの活動も参考にできました。

@Koki その時間が一番地獄だった。。。。
@Miho 割と詰められていたよね。

@Koki 周りの班の発表を聞いて、「ちゃんとできてるなぁ」とか思いつつ、裏では、メンバーとやばいやばいと言って、その場しのぎの対応に追われていた気がします笑

ゼミを通じて広がった視野

リアルなお話をありがとうございます。最後にゼミ全体を通じて、成長したことや感じたことを教えてください。

@Koki ゼミは2年生の後期から始まるんですけど、グループで何かを話し合って、全体の前で発表する機会が多かったので、対話する力、表現する力がついたと思います。また、自治体の政策資料を読んでると、最初は文字ばっかり書いてあって中々理解するまでに時間がかかってたのですが、今ではしっかり読めるようになったと思います。


@Shiori 日頃からアンテナを張ってニュースを見るようになったことが一番変わったことです。例えば標津町の取り組みで、移住について調べてましたが、それまでの移住って本当に全く興味がなくて、何かどこか他人事のような感じだったんです。

移住班として連携企画に携わってから、その標津町以外のほか、北海道内ではどういう取り組みがされているのか、私の地元の鹿児島の移住政策はどうなんだろうとか、自分で調べるようになりました。

@Miho ゼミの方向性にも関連しますが、「自分の足で調べなさい」と先生が言うんですよね。これまで資料とかだけを見て判断していたのが、自分の足で汗をかいて調査に行ったり、標津町の職員の方に直接お話を聞いたりと、自分で動いて調べる、聞くと言う癖がつくようになったのが成長かなという風に思ってます。

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勢一ゼミの皆さん

ゼミは入ったほうが良い!

最後にゼミの魅力について、本学学生に一言お願いします!

@Miho ゼミは必ず入った方がいいと思います!!!特に、私たち2020年入学組は、コロナで影響を受けた世代なので、何もかもがオンライン中心で、何か人と協力して取り組むという機会が圧倒的に少なかったです。そういった意味で、ゼミは、議論をしたり、友人と一つのことに取り組んだりと、そのような場がある絶好の機会だと思います。もちろん大変なことはありますが、ゼミでの経験を通じて、より深い繋がりができました。ゼミのみんなとは卒業後も仲良くするだろうし、良き相談相手になってくれると思っています。

@Shiori 私も@Mihoさんに同感で、ゼミに入ることをお勧めします。これまで述べたゼミの活動の中で、座学のみでは身につけることが難しい能力や知識を身につけることができたと思いますし、何より異なる考えをもつ他者と協働して何かに取り組むと言うかけがえのない経験ができました。法学部はゼミに入らない学生も多いと思いますが、飛び込んだ先には、きっと得るものがあるはずです。

@Koki 公務員を志す方なら勢一ゼミしかないなという印象です。もし、足を運んで行政を調べる機会もどこのゼミよりも多いと思うので、公務員志望の方はおすすめです。

本日はありがとうございました。今後、益々のご活躍を期待しています!

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ご協力いただいた皆さん
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