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ボランティア

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2018年度 被災地支援ボランティア活動報告会を開催しました

2019.01.24

 1月16日(水)1号館707教室にて、2018年度被災地支援ボランティア活動報告会を開催し、約30名の方が参加しました。2018年度は、133名の学生・教職員が東日本大震災及び九州北部豪雨災害の被災地で活動しました。

 報告会は、田中キリスト教活動支援課長の挨拶、山口副課長の2018年度の活動概要報告からはじまり、その後、各活動に参加した学生たちが、それぞれの活動内容や想いをパワーポイントにて発表しました。
 「被災地のために。」と活動を続けてきた東日本大震災ボランティアでの8年間は、同時に、現地の方々にあたたかく迎え入れていただき、つらい経験を語り続けていただき、学生たちに多くの学びと気づきを授けていただいた8年間でした。今年は6日間をかけて岩手県から宮城県へ南下、今までかかわってくださった方々に感謝の気持ちを伝えました。

 大学間連携災害ボランティアネットワークでは、東北学院大学が事務局となり、全国130の大学が連携してネットワークを築き、今年も全国から集まった学生たちと一緒に、宮城県石巻市雄勝町、亘理郡山元町で、農園での作業、灯籠流しの準備などを行いました。また、現地の方々からは、いつどこででも起こりうる災害に対して、普段から私たちに何ができるか、起きた時にどう行動すべきかなどの大切なお話や、7年経った今、被災地が抱えるさまざまな問題についてもお聞きすることができました。

 岩手大学主催で開催されたヤングリーダーズ国際研修では、陸前高田と姉妹都市となったアメリカ クレセントシティの中高生を対象とした防災と減災を共に学ぶ2泊3日の研修プログラムを陸前高田市に提案するため、同じ目的のために集まった留学生と日本人学生が、陸前高田市を視察し、体験談を聞き、炊き出しや避難訓練を実際に行った上で、プログラムを考え、あらためて災害を自分のこととして捉えることができました。

 九州北部豪雨ボランティアでは、平成29年に続き、平成30年7月の西日本豪雨で被害が拡大、現在も「うきはベース」を通して月に2回の活動をしています。松末地区での活動、土砂の撤去や土嚢づくり、支援ベースの片付けなどの作業、杷木小学校では子どもたちへの学習支援、災害の恐怖が決して消えていない子どもたちと、同じ目線で思い切り一緒に遊ぶプレーパークの活動支援などを続けています。

 そして報告会では、被災地の方々からいただいた「地域の地形を知ること」「大切な人のことを信じ、自分の身は自分自身で守ること」「絶対に生きて会うこと」などのメッセージが紹介され、出席した全員が心に刻みました。

 東北と九州北部豪雨被災地の両方で活動した学生は、「西南が点と点をつないでいく活動を続けてきて、困った人に寄り添う姿勢で活動し、たくさんの人との出会いがあって、人とのつながりの大切さを学んだ。特に『ありがとう』と被災地でたくさん言ってもらって、『ありがとうと言うだけでは人は生きていけない、言ってもらうことで生きる喜びを見出す。』と聞き、これからは、当たり前に満ちた毎日の中で、1つでも多く『ありがとう』と言えるようになりたい。」という言葉で報告を閉めました。

 現在も「何か力になりたい…」と想いを持ち続けている学生たちがいます。その想いを胸に、今後も被災地、仲間と自分をつなぐ「点」を残しながら、希望の光を照らし続けてほしいと願っています。

 学生、引率者をあたたかく迎えてくださった岩手県、宮城県、朝倉市の皆さま、点を残すための足元を照らしてくださった皆さま、現地支援の皆さま、送り出してくださった保護者の皆さま、ご来場いただき学生たちの想いを受取ってくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

<参考(2019年1月16日現在)>

■2018年度 東日本大震災ボランティア参加者   18名
■2018年度 九州北部豪雨ボランティア参加者  115  名

     
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