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西南学院創立100周年記念・東京オフィス開設講演会 ファン・ティー・キム・フックさん

西南学院創立100周年記念・東京オフィス開設講演会 ファン・ティー・キム・フックさん

 西南学院は、2016年の創立100周年記念事業の一つとして、2013年
1月に東京オフィスを開設しました。この度、東京オフィス開設を記念し、
キリスト者であり、世界の平和や反戦のために国連・ユネスコ親善大使
として活動されている、ファン・ティー・キム・フックさんをお招きし、
講演会を開催しました。

 講演会は全国3つの会場で行われ、名古屋会場には320人、東京会場
には210人、福岡会場には500人が参加しました。本学チャペルで開催
した福岡会場では、講演に先立ちG.W.バークレー院長・学長との対談も
行われました。

 講演会では、南ベトナム軍機のナパーム弾による誤爆を受けた当時の
映像を交えながら、苦しく辛い日々を過ごした心境と、そこから現在に
至るまでの経緯、ご自身の気持ちの変化、反戦に対する想いなどを語っ
ていただきました。「我々は歴史を変えることはできませんが、平和の
ために未来に向けて努力することはできる」というキム・フックさんの
想いに、会場全体が熱い空気に包まれました。

 さらに、キム・フックさんは1997年に国連・ユネスコの親善大使に
任命され、その後キム財団を設立、その活動についてもご紹介いただき
ました。現在は、アフリカ西部に位置するウガンダにおいて戦争や紛争
で犠牲になった子ども達を支援する活動を精力的に行っています。

 最後に、全世界に配信され人々を震撼させた写真『戦争の恐怖』
(1973年ピューリッツァー賞を受賞)について、「これは、幼い少女が
痛みと恐怖で泣き叫んでいる写真ではなく、世界の平和を訴えている
写真だという見方もできるのです」という世界平和の祈りと感謝の
メッセージで講演は締めくくられました。



名古屋会場


東京会場


G.W.バークレー学長・院長との対談


福岡会場(西南学院大学チャペル)


花束贈呈

<参考情報>
 西南学院は、2016年の創立100周年の記念事業の一つとして2013年1月に東京オフィスを開設しました。
 この度、西南学院東京オフィス開設を記念し、キリスト者であり、世界の平和や反戦のために活動されているキム・フックさんを日本に招いて講演会を開催することになりました。
 皆さんのご参加、お待ちしております。

日時 【名古屋会場】2013年4月13日(土)19:00~ ウインクあいち
【東 京 会 場】2013年4月15日(月)19:00~ サピアタワー
【福 岡 会 場】2013年4月18日(木)19:00~ 西南学院大学チャペル

ファン・ティー・キム・フックさんプロフィール


ページ上部の写真は、1972年6月8日、南ベトナム軍機の誤爆を受け、火のついた衣服を脱ぎ捨て「熱い、熱い」 と泣き叫びながら裸で逃げる、9歳の少女(キム・フックさん)を撮影したものです。この写真「戦争の恐怖」は全世界に配信され人々に衝撃を与え、 ベトナム戦争終結のうねりを促進するきっかけとなりました。重度の火傷を負ったキム・フックさんは、助からないと思われましたが、 14ヶ月の入院と17回にもおよぶ手術を受け、奇跡的に助かることができました。しかし戦争終結後、 新しいベトナム政府の広告塔としてメディアにしばしば駆り出され政治利用される事に納得できず、ベトナム人と結婚後にカナダへ亡命しました。 41年の歳月がたった現在では二児の母となり、夫と共にカナダで暮らしています。1997年11月10日、国連・ユネスコの親善大使に任じられ、 その後キム財団を設立し戦争や紛争で犠牲になった子どもたちを救済する活動を続けています。