systembackupスクリプト

Ver 0.1 7/10/98

目次

  1. 機能
  2. 入手先
  3. 環境設定ファイル
  4. 実行
  5. To Do リスト

  1. 機能
  2. systembackupは,ホームディレクトリにある環境設定ファイルに指定して あるディレクトリ群を,一つのアーカイブにしてバックアップします.

    アーカイブは,ルートが実行する場合"/backup"以下に,それ以外のユーザが実行す る場合"/user_backup"以下に保存されます.したがって,バックアップを行う外部記 憶媒体を"/backup"または"/user_backup"にマウントしていないければなりません. 現在は,マウントされていない場合はバックアップを行えません.しかし, この設定は,ユーザが環境設定ファイルで指定できるように後で変更する予定です.

    機能の要約


  3. 入手先
  4. ただのスクリプトファイルですから,テキストファイルで保存してください.保存後, 実行許可ビットを立てるのをお忘れなく.

    ここです"systembackup"

    ライセンスは,GNUパブリックライセンスに従いますので,商用目的以外は自由に使 えます.こんな単純なスクリプトを商用に使う人などいる訳ありませんが.....


  5. 環境設定
  6. 環境設定ファイル
    環境設定は,$HOME/.backuprcに記述する.

    バックアップディレクトリの指定
    環境設定ファイルに記述する基本的なフォーマットは次の通り.
    セット名:アーカイブに入れたいディレクトリのリスト
    ただし,セット名とディレクトリ・リストの間のコロンは半角を用いる.

    セット名
    セット名と同じ名前のディレクトリに,異なる日時にバックアップした アーカイブ群を格納する.セット名にスペースが入っている場合は,アンダース コア"_"で置換えられる.
    (例)Simple Home Dir ---> Simple_Home_Dir
    もし,セット名と別のディレクトリ名を指定したいときには,セット名の後の括 弧内でディレクトリ名を指定する.
    (例)Simple Home Dir(myhome)セットで指定されるファイルは,myhomeディレ クトリ以下のアーカイブに保存される.

    アーカイブに入れたいディレクトリのリスト
    絶対パスで指定する.複数のディレクトリのバックアップをとりたい場合は, スペースで区切って指定する.
    (例)Diary:/home/wshito/diary /home/wshito/note_diary /usr/local/diary

    サブディレクトリの一部を除いてディレクトリのバックアップをとりたい 場合
    今,"/home/wshito"ディレクトリ以下にある"/home/wshito/diary"を除いた "/home/wshito"ディレクトリをバックアップしたいとする.この時は,バックアッ プの対象から外したいディレクトリを"-exclude"の後にリストアップすれば良い.
    (例)Home Dir:/home/wshito -exclude /home/wshito/diary
    "-exclude"オプションから行末までの全てのディレクトリは,バックアップの 対象外として扱われる.

    環境設定ファイルの例
    Simple Home Directory:/home/wshito -exclude /home/wshito/note_diary /home/wshito/Download /home/wshito/script
    Diary for note:/home/wshito/note_diary
    Script:/home/wshito/script
    Debian wnn:/usr/OMRONWnn6/wnn6dic/usr/wshito
    root:/root/script
    Download:/home/wshito/Download
    
    上の環境設定ファイルの場合,/user_backupにマウントされている外部記憶媒体 に,以下のようにアーカイブが作成されます.
    /user_backup/
        Simple_Home_Directory/
            home_wshito_Jul07_1998
        Diary_for_note/
            home_wshito_note_diary_Jul07_1998
        Script/
            home_wshito_script_Jul07_1998
        Debian_wnn/
            usr_OMRONWnn6_wnn6dic_usr_wshito_Jul07_1998
        root/
            root_script__Jul07_1998
        Download/
            home_wshito_Download_Jul07_1998
    
    上の例から分かるように,ディレクトリリストの先頭に指定した絶 対パス名がアーカイブ名になります.アーカイブ名の最後には,バックアップされ た日付が付加されます.アーカイブは,tarファイルですが,".tar"拡張子は付き ません.


  7. 実行
  8. 実行する前に,バックアップ先の外部記憶媒体をマウントします. rootの場合"/backup"以下に,それ以外のユーザは"/user_backup"以下に, 外部記憶媒体をマウントします. 現在は,マウントされていない場合はバックアップを行えません.しかし, バックアップ先の設定は,ユーザごとに環境設定ファイルで指定できるように 後で変更する予定です.

    あとは,systembackupとタイプして起動すれば,対話形式で進行していくので特にマ ニュアルはいりませんが,バックアップセットの選択に関して,知っておくと便利な 機能があります.

    systembackupを起動すると以下のようにバックアップセットの選択画面になります.

    Backup sets are listed as follows:
         0  All
         1  Simple Home Directory
         2  Diary for note
         3  Script
         4  Debian wnn
         5  root
         6  Download
    
    Which backup set would you like to use? > 
    
    ここで番号を指定するのですが,複数のセットをバックアップしたいときには,スペー スで区切って複数の番号を列挙することができます.選択肢が多いときには, "2-5"の様に範囲を指定することもできます.この場合,"2 3 4 5"と指定したことと 同じになります.全てを選択したいときには,"0"を指定します.

    セットを重複指定しても問題ありません.重複して選択しても,各セットのバックアッ プは1回だけ実行されます.


  9. To Do リスト


Written in 1998

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