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どのインタープリターにも,始めから組み込み関数があるように,Emacsにもそのような 関数は多数ある.特に,文字列,バッファ,ウィンドウ処理の関数が非常に充実しているた め,Emacsそのものがエディターであると言うこともできる.しかし,基本的には,Emacsは インタープリターで,実際の様々な機能はLispによって書かれ,それらのLispコードを Emacsが評価し,その機能を我々に提供しているだけである.
それでは,どうしたらEmacsに,エディタに書いた文章ではなくLisp式として認識させ,
その式の評価をさせることができるのだろう?その方法を,次の節で示そう.
2.Lisp式の評価
Emacs上でLisp式を評価させる方法は,何通りか存在する.それぞれに分て説明しよう.
Lisp Inteaction ModeというEmacs Lisp専用モードが用意されている.このモードで は,字下げや括弧の対応表示が自動で行われる.とても便利である.
モードの入り方は,M-x lisp-interaction-mode である. このモードにはいると,評価したいLisp式の最後で改行を押す変わりに,C-j を押せ ば,式が評価されると同時に改行される. 早速試してみよう!
どのモードにいても,Lisp式を評価させることができる.まさに,Emacsがインター プリターであるが故の機能である.