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Week 9

講義範囲

Reading Assignments

前回の講義で,財市場における45度線分析の2つの仮定を緩めて,IS曲線を導 出した.2つの仮定とは,投資が一定という仮定と,生産は伸縮的に供給量に合わせて実現さ れるという仮定である.これらをさらに一般化し,より現実的に財市場を分析 するために,IS曲線を定義した.このIS曲線を用いて,財市場の均衡や不均衡 の状態や,利子率が変化したときの財市場の反応,さらには財政政策による財 市場の反応の分析ができることを学んだ.これで,財市場の分析方法を一通り 学び終えたことになる.

今後は,金融市場の分析に入るわけだが,そこでは,LM曲線というものを定義 する.それはちょうど,財市場におけるIS曲線に対応するものである.LM曲線 を定義するには,金融市場の基礎的な仕組みを理解しなければならない.今後 は,しばしばそうした基礎的な事柄を学んでいく.金融市場の仕組みを一通り 学び終えたあと,LM曲線を導出し,最後に,IS曲線と合わせて,財市場と貨幣 市場の同時均衡を描写する.



Copyright: Wataru Shito
shito@seinan-gu.ac.jp