ゼミナールについて考える!

                   
方ゼミナール            

                   
ゼミナールの風景

         

 ゼミナールについて考える!

  商学部では、2年後期から「演習」が開始されます。これを受講する心構えはできていますか。いまこそ真剣

に考えるときではと思います。キャンパスライフを充実したものにしうるかどうかは、この演習をどのように選択す

るかに懸かっているのですから。
 
 すでに、1年から2年前期までの「基礎演習」では、専門を異にする教師が相互に交替することで、商学部に

学ぶ意義を自覚してもらい、学習の方法、自己表現の方法を勉強してもらっているはずです。これで培いました

成果を基礎に、さらに、4年までの「演習」では、自主的な選択によりまして、専門に関心を深め、討論を繰り返し

ながら、専門を習得してもらいたいのです。1人の教師が一貫して指導することで、商学部に学ぶ積極的姿勢を

体得してもらい、専門の学修を完成してもらおうというわけです。この演習を中軸としまして、入門的なものから

ハイレベルなものまでユニークな多くの科目を勉強してもらい、商学部の学修をヨリ効果的に完成してもらえたら

というわけです。したがいまして、この演習は大学「商学部」にとりまして、まさに教育の根幹になるのです。
 
 本来、「演習」はドイツ語の "Seminar"、大学の「実験室」に由来しています。化学の実験室を作り、学生を

直接に投げ込みまして、実際に様々の実験器具、実験材料を使って、実験をやらせる研究室。「百聞は一見に

如かず」でして、実際に自分の手で実験を行い、自分の目で確かめる、こうしたトレーニングに注目して開発され

たのが、ゼミナールなのです。ただ知識を叩き込まれるのではなく、研究に没頭する教師の後ろ姿を最良の教科

書に、学生自身に研究してもらい、その中から学びとらせようというのです。ここに想像されるのは、教師の講義

をつまらなさそうに居眠り半分で聞いている学生ではありません。ましてサボる学生などは論外です。自分の研

究テーマを持ち、自分の新発見を目指して、教師と共に研究に熱中している学生なのです。彼らは仕方なしに

勉強しているのではありません。試験の成績のために勉強しているのでもありません。彼らを駆り立てているの

は、自分に未知の世界が一つ一つ解明されていく、その面白さなのです。
 
 このように、教師も学生も共通した目標、価値観、ライフスタイルを共有しうる「知的コミューン」、これがゼミナ

ールなのです。「自分の」演習を選択してもらえたらと思います。


 

方ゼミナール
研究のテーマ 会計システムと情報公開のメカニズムに関する研究
テーマの解説

 簿記・会計は、本来、企業の取引事実を帳簿に記録、計算、整理して、これを営業報告として伝達することを

目的としていますが、情報ニーズの多様化、取引内容の複雑化に伴い、著しく変化しています。そこで、これに

対応するための簿記・会計のメカニズムを模索してもらい、「会計システムと情報公開のメカニズム」について研

究してもらいたいのです。併せて、企業の営業報告を分析してもらい、企業を診断できるようにしなければと期待

しています


研究の方法

 2年後期は、各自に企業を選択してもらい、営業報告を分析しながら、テキストを中心に討論を進めます。3年

は、実際に企業を診断して得られる知識を基礎に、簿記・会計のメカニズムを模索しながら、卒業論文の予備

知識を学習してもらいます。4年は、各自が選択したテーマに従い、卒業論文の作成を指導します。

要望

 簿記・会計に苦手であっても興味が持てるように、その初歩から研究を進める積もりですが、ゼミナールを成果

あるものとするためには、特に各自の意欲が要求されます。とにかく「やる気」こそが必要なのです。自主性のあ

ることを要望します。また、ゼミナールはまとまりのあるグループ学習を必要としますので、明朗性かつ協調性に

富まれることを要望します。


所見

 義は黙って教師の話を聞いていれば、それで済むのですが、ゼミナールは、そうはいきません。レポーターに

なったら、自分で調べてこなければなりません。教師と仲間の学生が聞いている目の前で、何かを喋らなければ

ならないのです。だからレポーターになるのを嫌がるのかも・・・。そう順番が回ってくるわけではないので、自分の

順番がこないかぎり安心だという計算もあるようですが・・・。しかし、ゼミナールこそは大学を大学たらしめ、学生

の1人1人が一体となって創るもの。このことだけは、どうかお忘れなく。

 

 

 ゼミナールの風景
 
 
ゼミは「演習」の略称。ドイツ語の"Semimar"、「実験室」を意味します。「百分は一見に如かず」ということで、

実際に自分の手で実験を行い、自分の目で確かめる、こうしたトレーニングに注目して開発されたのがゼミナー

ルなのです。ただ知識を叩き込まれるのではなく、研究に没頭する教師の後ろ姿を最良の教科書として、学生

自身に研究してもらい、その環境の中から学び取らせようというわけです。自分のテーマを持ち、自分の新発見

を目指して、教師と共に研究に熱中しうる場所、自分に未知の世界が一つ一つ解き明かされていく、その面白さ

を体感しうる場所、これがゼミナールなのです。

 そこで、2年の後期から始まる「演習」、私のゼミですが、会社経理のメカニズムとして、簿記・会計の歴史的発

展から解き起こし、記録システム、報告システムとしての簿記・会計について学んでもらい、経理公開の問題点

としては、簿記・会計の今日的課題から解き起こし、どのような情報が引き出されうるか、どのように操作されうる

か、簿記・会計の現実について学んでもらいます。実際に、好みの会社を自由に選んでもらい、会社の実績と実

状を診断しては、「ああでもない」、「こうでもない」と議論百出。とかく難解と敬遠されがちですが、この簿記・会計

に取り組むことによってこそ、会社の現実、否、日本ひいては世界の現実が見えてくるのですから。

 さらに、スキンシップを高めようと、「屋外」実験室ということにして、夜の巷に出かけては、試験管よろしくビール

ジョッキを片手に、酒盛りパーティの「ゼミコンパ」。はては研究ノートを旅行鞄に持ち替えて、温泉ツァーの「ゼミ

旅行」。私のゼミは実験室もかくやとばかりに、その熱気の中に和気あいあい、まさにキャンパスライフを謳歌し

ています。


 

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