Provenceリポート(3) 2005年7月

Provenceの観光地(1)

 皆さんお元気ですか.6月下旬,熱波がきてあまりの暑さに驚きましたが、7月になってすっかり涼しくなり、毎日晴れの日が続いています。雨は週に1度にわか雨が降る程度です。昼間の夏の日差しは強く焼けるようですが、日陰は涼しくすごせます。夜は必ず涼しくなるので、エアコンは不要です。さて、最近、プロバンスの観光地をドライブしました。今回はAix-en-Provence(Aix)の西にあるローマ時代の遺跡の写真を紹介します。

 ローマ時代の遺跡


  ガイドブックによると、Provenceの歴史は古く、石器時代から人がすんでいた痕跡がある。青銅器時代(1800−800BC)にはLigurian人が住んでいた。800−400BCに、ケルト族が移住してきた。紀元前600年ごろにギリシャ人がMassalia(現在のマルセイユ)入植し、ワインとオリーブがもたらされた。さらに、ローマによるガリア征服があり、紀元前2世紀にはローマの支配下に入りました。この頃各地にローマ都市が建設されました。いま住んでいるAix もその1つです。Provenceにはその当時のローマ遺跡が多く残っています。

Orange(オランジュ)の凱旋門(Arc de Triomphe)

  現在、Orangeは大きな町ではないが、ローマ遺跡の存在と国際音楽祭で世界的に知られている。 Orangeはローマのガリア支配の拠点として35BCにつくられた。412年にVisigoths族に略奪されるまで長い間繁栄したという。紀元前20年代、この町にローマ時代の凱旋門が建造された。それはLyonとArlesを結ぶAgrippa街道の北の入り口にある。そのレリーフには、カエサルのガリア平定やアウグストゥスのアクティウムの海戦などが描かれています。凱旋門は堂々たるもので、高さ19.21m、幅19.57m、奥行き8.40mあります。建造当時の華麗な姿を想像していると時の経つのを忘れます。市内観光にはトラムにのって見るのがお勧めです。

Orange(オランジュ)の古代劇場(Theatre Antique)(世界遺産)

  紀元前1世紀末の建造。その後の動乱期をよく乗り越えて残ったものだと感動する。見学の際、日本語のオーディオガイドが利用できるので、この建物の歴史や意義などを聞くことができる。壁の中央の像はアウグストゥス。座席側の奥には通路があり、当時の人が飲食していた部屋も残っている。古代のひとびとの生活が想像できて、ロマンを感じる。現在でも、この劇場は夏の音楽フェスタブルやコンサートの会場として使われている。劇場の東には最近発掘されたローマの神殿跡がある。また道路を挟んで北に博物館があり、いろいろな資料を提示している。


 Pont du Gard(ポンデュガール)(世界遺産)

    ローマ時代につくられた水道橋。Uzes地域の水をNimeまで送っていた。50kmの導水路の一部。高さ48m、全長275mという堂々たる石の建造物です。 1世紀中ごろに建設された。これも有名なので皆さんも写真で見たことがあるでしょう。駐車場から案内所に行き、そこから遊歩道をしばらく歩くと橋が見えてきます。実際に見るとその当時の技術の高さに圧倒される思いです。橋の下のGardon川では大勢の人が水遊びをしていました。橋を見学するだけなら無料です。駐車料は1日で5ユーロです。