フランスの旅 3
2005年の夏,フランス各地の観光地を訪ねました.そのときの写真を紹介します.
3 カルカソンヌ(Carcassonne)とミディ運河(Canal du Midi))
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ミディ運河 カルカソンヌの町をはなれ,ミディ運河を見学に行く.これも世界遺産に登録された貴重な文化遺産である.この運河はA61のルートにほぼ平行して200キロ以上に及ぶ長さである.案内板にしたがって,ツールーズの手前,現在,公園になっているところに行った.運河にはいくつかの観光用のボートが係留されており,のんびり散歩をする人もいた.聞いてみると運河めぐりでバカンスを過ごしているという.運河に沿ってポプラの巨木が大きく枝を張り,心地よい木陰を作っている.水辺で鳥と戯れていると時の過ぎるのを忘れるようだ.フランスの人は,バカンスをこうして過ごしているのである. 地中海と大西洋を結ぶ運河.全長240km、支流部分も含めた総延長では360kmに及ぶ。19世紀に鉄道に取って代わられるまで、大西洋と地中海との間を船舶で結ぶ大量輸送ルートであった。17世紀のルイ14世の時代に,地元のリケ((Pierre-Paul Riquet)の発案により国家プロジェクトとして工事がはじまり,約30年(1666-1694)かけて作られた.標高差のある地域に水を供給するため、当時の土木技術の最先端技術を駆使したという.工事は難工事続きで、国家からの予算だけで賄うことはできず、リケは家財を売り払い、娘の持参金をも注ぎ込んだという。しかし、リケはこの運河の完成をまたず1680年に亡くなった。工事は彼の息子が引き継ぎ、リケの逝去から7ヶ月後の1681年に完成した。その後水害などの被害を受け改修がなされ、1694年に最終的に完成した。この運河の完成で、運河沿いの地区の産物の流通が盛んとなり、特にラングドック地方のワインは飛躍的に生産が拡大した。その結果、リケの故郷ベジエはワイン交易の中心地として大いに発展した. その後、19世紀に鉄道が開通し、運河は輸送ルートの主役の座から降りた.現在では運河クルーズで人気の観光地となっている。また、動力を持たない当時の船舶を人や馬が引くために運河の両側につけられた道には、日差しを遮るためにプラタナスや糸杉が植えられており、心地よい水辺の散歩道となっている(Wikipediaより抜粋)。 |
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