フランスの旅 2

2005年の夏,フランス各地の観光地を訪ねました.そのときの写真を紹介します.

 2 ボルドー(Bordeaux)とサンテミリオン(Saint-Emilion)

Bordeaux
  ボルドーはフランス西南部(アキテーヌ地方)の中心都市であり,落ち着いた感じの古い大きな町でした.町は古代ローマ時代からワインの積出港であったそうですが,現在も活気に満ち,観光名所も多くあります.観光ガイドブックに従い,まず,ゴシック様式で有名なサンタンドレ大聖堂に行きました.ボルドーのランドマークというだけあって,その規模の大きさとその歴史的遺産に圧倒される思いがしました.聖堂の横にある尖塔(Tour Pey-Berland)には登ることができ,そこから町の全貌が眺望できました.大聖堂から歩いて,大勢の人が集まるにぎやかなガンベッタ広場を経由して大劇場までいくと,コメディ広場に出ます.そこでガイドブックお勧めの大きなワインの店(Vinotheque)で買いものを楽しみました.ワインの宝庫というだけあって2万本の在庫には驚きました.
 近くには世界史で学んだフランス革命時代のジロンド党員が処刑されたというカンコンス広場があり,ゆっくり歩いて観光しました.フランスの町はどこでも観光客が利用しやすいように,観光案内が完備していて,初めて行ったところでも迷わず,その町の見所を見過ごさないような配慮がなされているように感じます.ただ,トイレだけは日本のようにどこでもあるというわけにはいきません.原則有料ですから,コインを常に用意します.歩きつかれたので,道端のカフェで一服.お茶を飲みながら道行く人を眺めるのもまた楽しいものです.ボルドーは観光客も多いけれども混雑するほどでもなく,十分満足できた気がしました.
 次は,ワインの産地,サンテミリオンへドライブです.


Saint-Emilion

 ボルドーから西へ. ボルドー旧市街の古い凱旋門をくぐると,ピエール橋にでて,すぐ大きなガロンヌ川を渡ります.そこから40キロ,ブドウ畑の真ん中をひたすら走っていくと,目指すサンテミリオンの小さな村に到着しました.これもユネスコの世界遺産です.
 訪ねた日は,8月の暑い日でしたが,大勢の観光客がいて,にぎやかでした.この小さな村には中世の町並みが残っています.石畳を歩いていると,中世の服装をした人が出てきて,昔の時代にタイムスリップしたようです.町の一角には,甲冑や剣を触ったり,騎士の服装をしたりするコーナーもあり,また,弓で的撃ちのゲームもできます.またにぎやかなバンドにあわせて中世の騎士姿の人たちが町を騎馬行列したりして,お祭りムードを盛り上げていました.まさに中世のテーマパークでした.しかし町は完全にオープンであり,無料です.市庁舎では結婚式が行われていました.おめでたいことはにぎやかなところでしたいのはどこの国でも同じですね.この地域は赤ワインの中心的な産地だそうですが,確かにこの小さな村は周囲がすべてブドー畑でした.お土産品屋も地元ワインがメインであり,私も買いました.飲んでみたら特別おいしいように感じました.この町を後にして,再びブドウ畑の中を走り続けます.フランスは本当にブドウとワインの国だなあと思いながら,ハイウエイA10にもどり,その道路上にあるモーテルで宿を取りました.