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2016年 創立100周年

ボランティアセンター

2017.01.23

(交流会)漁師の言葉から学ぶ~みんなで語ろう3.11のこと、未来のこと~を開催しました

 1月18日(水)、1号館607教室にて、「(交流会)漁師の言葉から学ぶ~みんなで語ろう3.11のこと、未来のこと~」と題して、東日本大震災時、宮城県石巻市東浜地区の災害対策本部長として、復興に尽力されていた漁師の豊島富美志さんをお迎えして、交流会を開催しました。学生、教職員を含め43名が参加しました。 
 交流会では、震災当時の牡鹿半島の様子や、避難所での生活、災害対策本部長としての想いと葛藤、地域の方々やボランティアとどのようにこれまで歩んでこられたのかなどについてお話していただきました。「2011年3月11日、通常の生活では考えられないようなことが天災で起こりました。カキ漁の作業中、海面の激しい揺れを感じ、津波から船を守るため沖に出ました。流れてきたロープがスクリューに巻き込まれ身動きがとれなくなり、僚船にSOSを送り、間一髪のところを仲間に助けられ浜に戻るも、地域の変わり果てた姿に愕然としました。小学校のグラウンドにSOSと書き助けを求めたこと、自衛隊が来てくれた日のこと、避難所で配られたカップラーメンの味…今でも覚えています。約400名からなる5集落の災害対策本部長として7か月間務め、本部長として地域全体のことを長い目で考える中、必要以上の支援(救援物資等)は受け取らないと決めました。たくさんのボランティアの方々が物資の支援や炊き出し等してくださり、感謝しきれません。…ですが、ボランティアや支援をしてくださる方々に甘え、物資をいただいて生活していくことに慣れてしまっては、自立していくための心が弱くなってしまうと思い、浜の方々へ鬼でも仏にでもなると決め行動し続けました。自分さえよければ良いという心の貧しさではなく、一人一人が相手を思いやり、心が豊かにならなければ復興とは言えないと思っています。また、毎年12月になると西南学院大学から手書きのメッセージが添えられたクリスマスカードをいただき、言葉に励まされ、力をもらっています。学生のみなさんには、ボランティア(被災地支援)のためだけに自分の時間を使い過ぎることなく、大学生活や家族、友人との時間をも大切にしてほしいと願っています。そんな日常の中で、ほんの少しでも時間がある時に浜に来ていただき、お話しができるだけでとても嬉しいものです。ご支援してくださった方々、今もなおご支援してくださる方々に心より感謝しています。」と語ってくださいました。
 
 第2部では、講演を聞いての感想やボランティア、支援とは何か?などについてグループで話をし、疑問に思ったことなどを豊島さんに質問しました。「災害対策本部長として務められた際、決断を迫られることが多くあったかと思いますが、相談できる相手はいましたか?」「震災はいつ終わりますか?」などといった学生たちの疑問にも丁寧にお答えいただきました。 
 最後に、宮城県からお越しいただきました豊島さん、参加者の皆さま、企画・運営に携わったお一人おひとりに心より感謝いたします。“震災の当事者”として、“浜の人やボランティア等を支える支援者”として、また“1人の漁師”として、豊島さんが私たちの心に語りかけてくださった言葉は、東北と43名を繋げてくださり、その繋がりが、家族や友人、過去(起きた出来事)・現在(置かれている状況)・未来(復興への道しるべ)へとさらに繋がっていき、お互いを支え合う“助け合いの輪”をこの場所から新たに広げていってくれることを願っています。

 <企画・運営> 
  ・2016年度東日本大震災ボランティア
   (宮城県:ラファイヤーチーム)
  ・SIEC(西南国際教育協力隊)