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2020.02.17

法学部国際関係法学科・高柴優貴子教授が「ロヒンギャ問題に関する国際司法裁判所の仮保全措置命令言渡のライブストリーミング視聴と解説」を行いました

 1月23日(木)、図書館1階多目的ホールにて、ロヒンギャ問題をめぐって、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)を舞台に争われているガンビア対ミャンマー事件の法廷手続のライブストリーミング配信を視聴しながら、参加した法学部国際関係法学科の学生に対し、同学科の高柴優貴子教授が要点の解説を行いました。
 ロヒンギャ問題に関する国際司法裁判とは、ミャンマーが同国のイスラム系少数民族ロヒンギャに対し集団虐殺(ジェノサイド)を行ったとして、ガンビアが2019年11月、同国を相手取り ICJに訴えを起こしたものです。提訴と同時にガンビアは仮保全措置を請求しており、世界のメディアが注目する中、1ヶ月後の昨年12月に、同請求をめぐり両当事国の口頭弁論が行われました。
 高柴教授の「国際法II」の授業では、受講生が事前にガンビアの訴状を読み、事件の背景や裁判手続上の問題点を咀嚼した上で、ICJからのライブストリーミング配信で上述の口頭弁論を視聴していました。それから更に1ヶ月後の先月、ICJの命令言渡に際し、真っ向から対立する両当事国の主張に対する裁判所の判断に関心を寄せる参加者の希望に応える形で、今回再びパブリックビューイングが行われました。
 
 裁判所がミャンマー政府に対しロヒンギャ迫害のあらゆる防止策を取るよう命じる仮保全措置命令が下されていく展開を教授の解説を聞きながら熱心に見つめていた参加者は、授業で学んでいることが現在の国際情勢とどのように繋がっているかを理解し、国際法が実際に使われる場面をより身近に感じることが出来たと言います。森山夏琳さん(国際関係法学科・1年)は、「テレビのニュースで報道されている国際的な紛争について、自分で論述できるようになるまで理解することは結構大変でしたが、授業を通じて日頃のニュースの見方が変わってきました」と述べ、島田咲良さん(国際関係法学科・1年)は、「普段世界で起こっている出来事についてニュース番組を見る程度でしか触れておらず、その背景などを自分から深く知ろうとはしていませんでした。しかし今回のパブリックビューイングに向けて訴状を授業で読んだことで、普段よりも詳しく踏み込んで問題の現状を知り、事件の背景や過程についても深く知ることができました」と話しました。

 また、園田理緒さん(国際関係法学科・1年)は「両国の弁論を受けて、ICJの仮保全措置がいかに出されるのかという興味もあり、参加しました。どのような雰囲気で国際司法裁判が行われるか注目し、ミャンマー側の代表やガンビアの代表だけでなく、判事の表情にも注意しながら視聴しました」と述べ、パブリックビューイングを通じて実際の裁判の様子を肌で感じることが出来たことも参加者にとって貴重な経験となったようです。

 他方、全てICJの公用語の一つである英語で行われることもあり、視聴前の事前準備段階では理解が出来るか不安に感じる学生もいました。しかし、事前準備にあたっては、受講生同士の意見交換も活発に行われ、喜多春佳さん(国際関係法学科・1年)は、「周りの友人の変化や、自分の中での裁判に関する認識の変化を感じました。友人とお互いにわからないことを調べ、意見交換をするなど試行錯誤した結果、授業の内容をスムーズに理解できるようになりました。初めは議論に消極的だった人も、次第に加わるようになるにつれ、より授業が楽しくなりました」と述べました。また、「日頃の授業から努めて英語の資料に触れてきたことで、英語で行われる裁判でも一時間続けて聞くことができたと思います。すべて完璧に理解することができなくても、その中で少しは聞き取れたという些細な成功体験が、大学での勉強を後押しすると思いました」と森山夏琳さんが話すように、要所を押さえて綿密に準備する事で、国際社会の生のやり取りを理解する確かな感触も得られたようです。

 西南学院大学法学部国際関係法学科では、将来国際社会で国際法を実際に使えるようになることを目標に、入学の段階から国際社会の実態に肉薄し、実践的な英語力のスキルアップを図りつつ、他者と協働しながら主体的に学ぶ国際法教育を行っています。


▲12月に行われた口頭弁論のパブリックビューイングの模様


▲今回のパブリックビューイングの模様

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