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2020.01.24

後藤新治教授(国際文化学部)の最終講義を行いました

 1月21日(火)、2号館402教室にて、本年3月で退職を迎える国際文化学部国際文化学科の後藤新治教授が最終講義を行い、ゼミ生や国際文化学部の学生をはじめ、教職員や卒業生など約80人が出席しました。
 後藤新治教授は、美術史が専門で、ジョルジュ・ルオーと20世紀のキリスト教美術、イタリア未来派と20世紀の前衛主義などについて研究されています。また、図書館長、入試センター長、博物館長を歴任され、現在の大学図書館建設の際にも尽力されました。
 「<礼拝堂=美術館>アッシー教会とルオーのステンドグラス―1950年代の「聖なる芸術」をめぐって」と題された最終講義では、1950年8月にフランスのアッシーというモンブランを望む小村に献堂されたノートル=ダム=ド=トゥト=グラース教会(アッシー教会)について解説しました。
 アッシー教会は、現代美術を教会の中に取り入れることで高揚を見せた、20世紀におけるカトリックの宗教芸術刷新運動である「聖なる芸術」運動によって建設された教会です。 「聖なる芸術」運動を推進した、マリー=アラン・クチュリエ神父が芸術監修として関わり、国籍や信条の異なる多くの優れた芸術家の作品が展示され、「礼拝堂=美術館」として、礼拝価値と展示価値が一体化している点が特徴です。
 後藤教授は、ジョルジュ・ルオーのステンドグラス作品である「辱めを受けるキリスト」や「鞭打たれるキリスト」など、展示されている多くの作品について、訪問した際に撮影した写真を紹介しながら時代背景を説明しました。特に、彫刻家ジェルメーヌ・リシエによる「十字架上のキリスト」については、伝統的な美意識から外れた作品であると捉えられ、「聖なる芸術」に関する論争が起こるきっかけとなったことが述べられました。
 最後に、「聖なる芸術」運動の時代から比べ、現代は共同制作から個人制作へ、宗教性(神)から精神性(美)へ変容してきたことに触れ、「アッシー教会は、新たな“礼拝堂=美術館”として、神ならぬ<美の礼拝堂>と化した現代の美術館にとって代わられたのではないか」と結論付け、最終講義を締めくくりました。
 講義終了後、ゼミ生、卒業生等から花束贈呈が行われ、聴講した学生・教職員、卒業生から大きな拍手が送られました。





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