2018.12.08

古賀杯争奪西南カップが開催されました。

 12月8日、本学法科大学院にて「古賀杯争奪西南カップ」が開催されました。「西南カップ」とは法学部所属の先生に問題を作成していただき、その問題に対する回答をチームごとに発表します。その発表に対して他のチームは質問を行い、発表の良さや質疑応答の明解さ、資料として配布するレジュメの見やすさなどを審査員の先生方が評価するものです。今回の大会は今年度限りでご勇退される古賀衞教授に問題の作成をしていただきました。古賀教授は国際法学を研究分野とされているため、今回の問題も国際法や海洋法が関係するものでした。

 今回の問題の内容は「排他的経済水域内における捕鯨妨害船の拿捕事件」というものでした。今回の大会は5チームが参加して行なわれましたが、各チーム自分たちの主張を様々な条文を根拠に発表しておりとても熱戦となりました。特に質疑応答の場面は、その場で考えた質問に対してその場で考えた回答をしなければならないため、問題と相手チームが言わんとしていることをその場で正確に理解する必要があり、私は一番の見どころだと感じました。私は今回の大会に運営者として携わりましたが、出場者の方々の素早い質問やそれに対する回答は見ていて圧巻でした。

 私が今回の大会を観戦して感じたことは多かったように思います。法律学はとても奥が深い学問だと感じました。ただ条文などを覚えるだけでは法律学の真の面白さを理解することはできないでしょう。しかしながらその条文が作られた背景や、その条文が私たちの生活にどのように関わっているのかということまでも考えながら取り組むと、とても面白いと思えるのだろうと思います。このことは私自身がこれから法律学を学んでいくうえで大切にしようと思います。

 最後になりますが、運営者といたしましてこの場を借りて古賀教授をはじめご尽力いただきました先生方、また参加していただいた学生の方々に厚く御礼申し上げます。

記:南 晴喜(法学部法律学科2年)