2016.11.24

国連講演会が開催されました。

 11月24日、大学チャペルにおいて第360回国連講演会が開催されました。今年の国連講演会は、外務省総合外交政策局国際安全・治安対策協力室課長補佐である中野洋美氏を講師としてお迎えし、「国際テロ情勢と日本の取り組み」と題して講演をしていただきました。

 中野氏はこれまでに世界で発生したテロ事件を例にあげながら、近年のテロに関しての懸念すべき傾向についてご説明されました。以前は主に中東・北アフリカを中心に発生していたテロですが、近年は欧米そしてアジアへと拡散しており、日本や日本人もテロの標的となる可能性があります。テロの世界への拡散の要因として、テロ組織と直接関わりのない者がインターネット等を通じ、過激思想の影響を受けテロに関わる暴力的過激主義や外国人テロ戦闘員問題などがあげられます。

 テロは国際社会で団結して解決しなければならない課題であり、その中で日本は「テロ対策を強化し、二国間又は多国間協力など日本にしかできない対策を取ることが重要」と今後の外交政策について述べられました。

 2020年には東京オリンピックが開催され、多くの外国人が来日する中、日本でのテロ発生の可能性が懸念されます。また、旅行や出張先でテロの被害に遭う可能性も考えられます。私たちは、国際情勢に注目するとともに、個人でするべきテロ対策方法について考えていかなければならないと思いました。

記:井浦聖子(国際関係法学科2年)