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| 古代地中海世界における思想と文化 |
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| 古代から中世にかけて地中海地方で活躍した人々の哲学・宗教・神話などを学び、それらを通じて当地の文化的な潮流を考察します。
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地中海世界で成立した古代ギリシア哲学などと言うと、とても難しいものをイメージする人も多いと思います。「万物を秩序づけるロゴス」「範型としてのイデア」「永劫の変化と流転」など、黒板に並んだだけで眠くなってしまうかも知れません。しかし、思想家たちは難しいことを難しく考えようとしたというよりも、『私たちは、そして世界はどこから来たのだろう』といった、比較的シンプルな問いから出発していたように感じます。そのような出発点から思想を辿り直してみると、表現は様々に異なっていても、現代の私たちにも身近な主題が驚くほど多いことに気づくでしょう。
このような思考は、神話や宗教的世界観と結び付きやすい特性をもっていました。創成・創造神話などは、哲学とは表現が異なりますが、やはり同じように人間と世界の起源を明らかにしてくれるか らです。地中海周縁で発展したキリスト教なども、聖書解釈などを通じて哲学的思考と密接な関係をもつこともありました。ただし、これらは場合によっては正統教義と折り合わず、異教や異端思想などが生まれる要因として捉えられていました。
このゼミでは、哲学と宗教の狭間に目を向けて、古代・中世の地中海世界全般を領域として含めながら、人間の思考活動を学んでいきます。 |
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哲学や宗教、歴史、西洋古典や地中海文化に関わる科目を幅広く履修してもらいたいと思います(年次によって科目名が異なりますが、「哲学」「ヨーロッパ・地中海文化史」「宗教学」「キリスト教人間学」「西洋史学」など)。語学では、本来は古典ギリシア語もしくはラテン語を履修して頂きたいのですが、開講状況などの理由で受講しにくいかも知れません。英語以外に、独・仏・伊のどれかをしっかりと学んでおいてください。
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実際に指導を行った例ではないのですが、以下に卒論としてサポートできるテーマのキーワードを列挙しておきます。
・「哲学・思想分野」
「ピュタゴラス」「プラトン」「アリストテレス」「ストア派」「アルケー」「時間論」「場所論」「ロゴス」「運動」「ダイモーン(神霊)」「物体」「質料」
・「宗教・神話分野」
「ユダヤ教」「キリスト教」「グノーシス」「マニ教」「創造論」「死生学」「天使と悪魔」「多神教と一神教」「教理・教義」
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群馬県に生まれ、都内や京都で学生生活を過ごしました。その間、留学などでアイルランドやドイツに滞在し、福岡には今回初めて赴任する機会を与えて頂きました。
大学に入学した頃は図書館司書や博物館学芸員などを目指していました。古い本や収蔵品などに囲まれて働きたいと思っていたのですが、卒論を準備する頃から思想系の研究に関心が移ったように感じます。
研究などに関しては古い時代のものが好きなのですが、普段の生活では新しいものに目がなく、家電や食べ物などの新製品を見るとすぐに手を出してしまいます。趣味と呼べるか分かりませんが、古武道は学生の頃から続けています。空いた時間を見つけて、列車で小旅行をするのが楽しみの一つとなっています。
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■ 田中共子 編
『よくわかる 学びの技法』 (ミネルヴァ書房 2009)
大学生活を始めるにあたって、講義の取り方・ノートの取り方や、様々なアカデミック・スキルについて説明しています。
■ 中川純男ほか 編
『中世哲学を学ぶ人のために』 (世界思想社 2005)
古代から中世にかけて活躍した人々が、どのような主題に関心をもっていたかを学ぶことができます。
■ 小高毅 編
『原典 古代キリスト教思想史 1 初期キリスト教思想家』 (教文館 1999)
翻訳集ではありますが、多くの思想家の核心部分に触れることのできる貴重な史料を扱っています。
■ A.H.アームストロング(岡野昌雄ほか 訳)
『古代哲学史 タレスからアウグスティヌスまで』 (みすず書房 1987)
概説書としては比較的読みやすいもので、ギリシア思想とキリスト教の発展を丁寧にまとめています。
■ ケネス・シェンク(土岐健治ほか 訳)
『アレクサンドリアのフィロン 著作・思想・生涯』 (教文館 2008)
一世紀前後に活躍したユダヤ人を扱っているものですが、一人の思想家に焦点を当てて研究するための入門書として示唆に富んでいます。
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