アメリカ多様文化社会――移民と優生学
アメリカを説明するのに、このような比喩が使われています――メルティング・ポット、サラダ・ボウル、モザイクやパッチワーク・キルトなど。ニュアンスが少しずつ違うのですが、共通するのは「たくさんのものから一つのものを作る」ということです。
19世紀の終わりから20世紀にかけて、一つの国になる過程に焦点を合わせる予定です。
その間に「人類改良」を唱えて、「人種」にランクをつける優生学も登場しました。二つの世界大戦のときにも「敵」とみなされたアメリカ人(ドイツ系、日系、イタリア系)が差別され、人権が侵された時期でした。
歴史と思想を振り返ってみながら、「アメリカ人」とは誰か、どういうふうにアメリカ人になれるかなどのことを学んでいきます。
以下の科目を推薦します。 英語(第一外国語)、英語の「従兄弟のことば」であるドイツ語(第二外国語)、基礎ゼミと文献購読をアメリカコースの科目、「アメリカ」が付いている科目(歴史、思想、宗教、など)、人間学、生命倫理学、情報処理基礎。
今までドイツコースに属していました。そのときの卒論のテーマです。
「ドイツにおける外国人問題と共生への試み」「シュタイナー教育が日本教育に与える効用」「ゴミを減らすため 今、私たちにできること」「ドイツ語演劇・映画に於ける日本人の表象“Japaner(ニホンジン)”と“日本人”」「オーストリア語と標準ドイツ語における日常語の相違」「ドイツにおける魔女裁判の意義」「ゲーテとオカルト」
私はほとんどのアメリカ人と同様に移民の子孫です。父の側はドイツ系です。祖父は4歳のときに家族と一緒にアメリカに渡ってきて、彼の祖父もその前にドイツを離れて、ウクライナに移民してゆきました。祖母はアメリカで生まれましたが、彼女の家族はドイツを出て、ハンガリーを経てウクライナで滞在してからアメリカに移民してきました。母の側はイギリス系です。南北戦争の前からアメリカにいました。
高校、大学、大学院でドイツ語を勉強したのには、小さいときに教会と親戚の家でドイツ語を聞いていたことが大きな影響を与えたと思います。信仰の自由を求めてアメリカにきた先祖も私に大きな影響を与えました。
ヴィンセント・パリーロ 著 富田 虎男 訳
『多様性の国アメリカ――変化するモザイク』 (明石書店、1997)

ロナルド・タカキ 著 富田 虎男 訳
『多文化社会アメリカの歴史』 (明石書店、1995)

松尾 式之
『民族から読みとく「アメリカ」』 (講談社、2000)

ダニエル・ケヴルズ 著 西俣 総平 訳
『優生学の名のもとに――「人類改良」悪夢の百年』 (朝日新聞、1993)
アメリカ史オンラインのHP