「江戸」の政治と文化 −古文書から「江戸」を考える−
江戸時代の風俗・社会・文化・産業・政治について、文献史料・伝承などを利用しながら検討する。近世日本の民衆文化を主体に、シーボルトがとらえた1800年頃の「日本」復元も検討中。
連絡先:kmiya@seinan-gu.ac.jp 092-823-4410
【写真の説明】
シーボルトが持ち帰った浮世絵や本を調査するため、ときどきオランダやドイツなどへ行きます。この写真は、2009年の夏、フランスの国立図書館にある葛飾北斎の絵を調査に行ったとき、街中で「ツタンカーメン」にばったり出会ったときのものです。
【ゼミ】
1600〜1800年代に日本にやってきたヨーロッパ人、とくにケンペル・ツンベルク・シーボルトを主体に、彼らがヨーロッパで出版した日本に関する書物(日本語訳)をテキストとして、その中に書かれている江戸時代の風俗・社会・文化・産業・政治についての記述を日本に残る記録と比較しながら検討します。

この古文書はシーボルトへ出した絵の請求書。「茶つミの画」の値段は銀200目(=金3.5両)なので、今日の40-50万円ほど。このような史料を使います。
1年次ではできるだけ日本史関係の講義・演習を受講すること。「東洋史学」「日本文学」「考古学」なども受講して下さい。なお将来博物館学芸員をめざす学生は博物館学芸員課程の科目を選択する必要があります。
「川原慶賀とシーボルト」
1998年ころから非常勤として西南大には来ていました。週1回、箱崎から西新に来るのが楽しみでした。2010年からは逆に週1回ほど箱崎へ出かけることになりました。箱崎の九大では博物館に勤務し、江戸時代の「古文書」(コブンショでなく、コモンジョと読む)に埋もれた研究生活を送っていました。得意なのは「古地図のなかの福岡・博多」とシーボルト。200年前の古地図をもとに博多を歩くといろいろな発見があります。いつか機会をつくって歩きましょう。

出身地:唐津

専門:日本史・古文書
研究の紹介

大名権力と走り者の研究』(1995年、校倉書房)
  17世紀、小倉藩をフィールドに逃げる百姓と追いかける大名の「攻防」を描く

逃げる百姓、追う大名』 (2002年、中公新書)
  一般向けの入門書、内容は表題の通り

古地図の中の福岡・博多』(2005年、海鳥社)
  1800年頃の博多・福岡を描く古地図を読み解き、その後の変遷を追跡

九州の一揆・打ちこわし』(2009年、海鳥社)
  江戸時代の福岡、唐津、熊本、鹿児島、奄美で起こった一揆・打ちこわし

ケンペルやシーボルトたちが見た九州、そしてニッポン』(2009年、海鳥社)
  1700年頃のケンペル、1800年頃のシーボルト。彼らの目に映った日本を描く
 ■九大デジタル・アーカイブ

アーカイブとは記録文書の保存所を意味し、もともと古代メソポタミアにおいて王宮や神殿の記録を粘土板に刻んで保管したことに始まる。このサイトは、九州大学を中心に他機関所蔵の記録史料も併せてデジタル化し、マルチメディア・データベースとして保管・蓄積したものです。江戸時代以来の外交・産業・文化に関する記録史料、さらに古地図や絵・写真をもとに構成しています。史料目録の横断検索可能、一部の史料は画像も閲覧できる。