入り口のすぐ傍には大きな地図が2枚壁に掛かっています。(日本語版の)世界地図とドイツ観光地の地図です。日々、現在のグローバルな世界の中で共存する多様なローカルな文化の豊かさを再認識させてくれています。
周りの壁に並んでいる本棚にはまた本が多種おいてあります。例えば、ドイツ関係の本やドイツ語教科書のような本です。これは、担当しているドイツ語・ドイツ語会話を教えるための資料です。また、文化関係・平和学関係・ジェンダー関係・キリスト教関係のような本があります。これは、担当する「文化基礎論」の内容を充実させると期待できる本でもあります。
それから、文学に関しての本で、主に日本近代詩や原爆文学、戦争文学等を研究するための資料ですが、それ以外も、色々と本が並んでいます。窓の前に置いてある机にはいつも仕事中の資料が山ほど積んである状態で、片付けようも無いような印象を与えるでしょうが、在室のかぎり、部屋の真中に置いてある3人かけの椅子が常に質問をしにくる学生を待っています。
身近な文化には4つほどあります。それはまず、生まれたオーストリアと、育ったドイツですが、ドイツのフランクフルト大学で日本文学を勉強し、来福して西南学院大学に勤めたとき日本の文化との出会いがくわわりました。それから韓国人の夫と結婚し、また、日本生まれで、ドイツと韓国の国籍をもつ元気一杯の娘二人に恵まれている今、「文化衝突」でなく、諸文化の「平和的共生」を実践するチャンスを与えられているわけです。
旅が好きで、今まで短期でも訪れた場所をあげると、イギリス、ギリシャ、フランス、ルクセンブルク、スイス(半日!)、ポーランド、プラハ、ローマ、 ニューヨーク、北京、香港、韓国などですが、これからも色んな所に行きたいな!と思いながら・・・
西南に着てから、シャフナー先生から受け継いだドイツ語バイブルクラス(別名『ドイツな時間=Deutsch-Zeit』)を担当しています。また夫は新宮町の和白バプテスト教会の牧師で、何だかキリスト教は生活の一部のような感じです。
仕事になると慌てたり、緊張したりすることが多いタイプですが、日常的にはできるだけ形にこだわらないで、落ち着いた雰囲気が好きです。

 

私の思いとしては、自分の興味に引かれるまま図書館で乱読したら発見が最も多く読書として充実すると思いますが、手がかりには次の本を紹介します。

加藤 周一
「雑種文化」講談社文庫 1974年
1950年代の論文を集めたちょっと古い本ですが、サブタイトル「日本の小さな希望」という評価は妥当でしょうか。確かめてみてください。

テリー・イーグルトン
「文化とは何か」松柏社 2006年
<あいまいなまま使われる「文化culture」という用語を徹底検証>(本の帯)をしようとする一冊の試みは非常に興味深いと言えます。

小塩 節
「ドイツ語とドイツ人気質」講談社学術文庫 825
「ことばは、異質な文化の世界への扉を開ける鍵である」ということを前提にした、通学中でも読めるような文庫本です。慣れていないドイツ語の勉強は、楽しい挑戦になるのではないでしょうか。

加藤 雅彦等(編集者)
「事典・現代のドイツ」大修館書店 1998年
「事典」と言っても、読んだら面白いです。項目毎は解り易くテーマに絞って纏まっていますし、最後にたくさんの文献やホームページもあって、盛り沢山の情報が集まっています。

上野 千鶴子など
「ドイツの見えない壁 -女が問い直す統一」岩波新書 314
1989年「ベルリンの壁」が崩壊した後も、東と西、女と男、ドイツ人と外国人との間には、「見えない壁」が存続しています。「経験を当事者の言葉で語ってもらう」という原則に基づいて、ドイツ社会の諸問題を「多角的に」教えてくれる本です。

ヴィクトール.E.フランクル
「夜と霧(新版)」池田香代子訳、みすず書房 2002年
第2次世界大戦中、ナチスの強制収容所に耐えて生き延びた、その体験を述べ、分析する心理学者の講演を集めた本です。ドイツの歴史についてだけでなく、人生についても考えさせます。

若林ひとみ
「クリスマスの文化史」白水社 2004年
ドイツの人々に欠かせないモノと言えば、キリスト降誕を祝うクリスマスです。そのお祝いの風習の多くは世界の国々に亘ったのですが、それらの詳細を語る一冊でドイツ文化の重要な一面に迫ります。
http://www.doitsu.com/
「ドイツ・ネットプロジェクト」という特定非営利活動法人(NPO)

http://www.meinde.com/
基礎ドイツ語オンライン

http://www.visit-germany.jp/
ドイツ観光局の日本語サイト

http://www.wadoku.de/
日々大きくなるオンラインの和独辞典プロジェクト

http://www.goethe.de/i/debrief.htm
Goethe-Institut をとおしてのペンフレンド探し

http://www.ralf-kinas.de/
世界中のドイツ語学習者とメールできるためのサイト