多彩な教員
外国語学部の教員は、一人ひとりが真剣に、みなさんの多様な学びを応援します。
Home > 教員紹介
外国語学部の教員は、一人ひとりが真剣に、みなさんの多様な学びを応援します。
(あいうえお順)
学位
パリ第8大学言語学専門研究課程修了 (Diplôme d’Études Approfondies, Sciences du Langage)
専門分野
フランス語学(フランス語史)、日仏比較社会学、言語学、言語教育学、社会学
学生へのメッセージ
私の研究では、フランス語の進化と言語教育に焦点を当てています。フランス語の進化を研究すると、言語が遠い過去にどのように変化したか、そして、世代を超えて、近年どのように進化したかがわかります。言語は、生き物のようなものなのです!例えば、compliquéという語は、最近「複雑」という意味から「難しい」という意味に進化しましたが、日本語でも同様の変化が見られる語があります。言語教育の研究や指導も行っており、外国語全般と特にフランス語を学ぶための最良の方法を見つけることに関心があります。
学位
博士(フランス文学・文明、パリ第4大学)
専門分野
フランス語圏文学・文化(20世紀フランス文学)、アルベール・カミュ、小説・物語論
学生へのメッセージ
20世紀のフランス人作家、アルベール・カミュの文学作品を研究しています。代表作『ペスト』は第二次大戦直後に出版されましたが、コロナ禍を機に再度ベストセラーになりました。タイトルの通りパンデミックを題材にしながらも、自由を奪われた市民の感情や行動を詳細に描き出し、人間の本質に迫る物語として人々の心を捉えつづけています。このような名作を一緒に読んでみませんか。外国文学といういわばアウェーの言語世界に入ることで、言葉について、また自己と他者について考え、人間への理解を深められるよう願っています。
学位
文学博士
専門分野
イギリス文学・文化(劇文学・上演・詩)、英語圏のポスト・ホラー映画
学生へのメッセージ
劇場の暗がりで楽しむ芸術〈演劇と映画〉を研究しています。演劇については、シェイクスピア作品と現代イギリス演劇が専門です。文学の授業では、演劇の上演映像を見ながら台本を読み、言葉づかいの工夫や、衣装・小道具などが持つ意味を紹介しています。映画に関しては、英米の現代ホラーの論文を書いています。ゼミでは、映画好きな学生さんたちと様々な作品を見ながら、画面の構図やカメラの動きが、物語を伝える時にどんな効果を持つのかを考えています。演劇や映画を通して、言葉と文化を学んでみませんか?教室でお待ちしています。
学位
博士(文学)
専門分野
英語圏文学・文化(オーストラリア)、先住民文学、核・原爆文学、エコクリティシズム(環境文学)、ポストコロニアル・スタディーズ、カルチュラル・スタディーズ
学生へのメッセージ
私の専門分野はオーストラリアを中心とした英語圏の文学・文化です。先住民や移民との共生を模索する社会の小説や詩、演劇や映画を「人種」「ジェンダー」「セクシャリティ」「植民地主義」「環境問題」など横断的視点から研究しています。私たちを自らの「外」へと連れ出し、様々な境界を問い直すような文学の力、自分とは異なる「他者」や動植物など「人間でないもの」へと開かれた文学の営みに関心があります。文学はあなたの心に作用し、知性に働きかけ、感情に寄り添いながら、新しい世界への扉を開いてくれます。そんな文学の旅に、一緒に出かけませんか?
その他
国際的評価を受けた現代英語圏の文学作品を日本語へ翻訳するプロジェクトに関わっています。「オーストラリア現代文学傑作選」(Australian-Japan Foundation助成)
学位
博士(教育学)
専門分野
英語学(第二言語習得研究、テスト理論)、言語テスト、英語科教育学
学生へのメッセージ
日本人英語学習者がどんなふうに英語を学び獲得していくかに興味を持っています。データを集めるために、学習者を観察したり、テストを作成し実施したりしています。日本人の多くは最初に文法規則を学び、次にその知識をコミュニケーションに利用しようとします。しかし、なかなか外国語を自由に使えるようにはなりませんよね。どうしてでしょうか?「意味を文法にのせる」経験が足りないからです。じゃあ、どうしたらいいの?そう思うあなた。授業で一緒に考えてみませんか?答えはきっと見つかるはずです。
専門分野
コミュニケーション学(マスコミ・レトリック)、クリティカルシンキング
学生へのメッセージ
英語と日本語の両方の観点からコミュニケーション学のいろいろなテーマを研究しています。例えば、マスコミの本質とその社会の中での役割、影響等に焦点を当てています。最近、学生の多くはニュースをオンラインで読んでいると思いますが、その結果、「Fake News」という社会現象の影響を受けやすくなっています。このように、メディアのメッセージが我々にどのような影響を与えているか、一つ一つ取り上げながら考えていくのは非常に興味深いことです。我々が住んでいる「世の中」の半分(かそれ以上)が「メディアの世界」と言われています。そこに入って冒険してみませんか?
学位
M.A Japanese Studies (日本学科修士) Adam Mickiewicz University, Poznan, Poland (アダム・ミツキエビチ大学、ポズナニ・ポーランド)
Ph.D. Japanese Studies (博士:日本学科) University of Leeds, UK (リーズ大学、イギリス)
専門分野
日本文学・世界文学・翻訳学
学生へのメッセージ
英語には、このような言い方があります:Travel broadens the mind 「旅行は私たちの心を広げる」。細かい状況は違えども、言語を学ぶことは、私たちに旅行と同じような喜びを与えてくれます。国境を越えて、遠い国の人たちと出会うことができます。それが外国学習と翻訳が目標にするものです。外国語学習を通して、私たちは他の文化の価値観・感情やモノの見方などをより深く理解できます。新しい文法や語彙を勉強しながら、多文化の魅力を楽しんで「知らない世界」から「身近な世界」へ進みましょう。そして、find yourself in a foreign language 「自分を見つけてください」。外国語学習を個性のあふれる体験にしてください。
学位
MA, University of Nottingham
専門分野
英語圏文学(コモンウェルス文学)、英語圏文化史、翻訳研究
学生へのメッセージ
産業革命はイギリスで起こりました。イギリス史の重要な出来事です。しかし、その影響はグローバルに拡大し、人びとの生活、思考、産業と社会の構造に激変をもたらしました。その意味で、グローバル史の出来事です。グローバル史を枠組みとして過去の文化を読み直し、同時代の視点で新しい文化史を創造することに関心があります。わたしたちの生もこの文化史の延長にあるわけですから、この枠組みで過去と対話することはとても重要だと思います。
その他
次のURLでインタヴュー記事を見ることができます。
https://interviews.cengage.jp/
学位
Master of Arts(文学修士)
Doctor of Letters(論文博士:文学)Kyoto University(京都大学)
専門分野
英語圏文学・文化(イギリス文化・社会)、19世紀~20世紀初頭イギリス文学・文化・絵画、特にイングランドの田舎/田園の研究、イングリッシュネス、ブリティッシュネス
学生へのメッセージ
「イギリス的なもの」(イングリッシュネス)と聞くと、イギリス王室、ユニオンジャック、パブ、アフタヌーンティー、クリケット、ストーンヘンジ、シェイクスピア、BBC、ジェントルマン、コテッジなどを思い浮かべる方もいるでしょう。これらはナショナル・アイデンティティを構成します。私は大英帝国と言われていた19世紀イギリスにおいてイギリスの田舎、特に田舎の貴族のお屋敷や庶民のコテッジが果たしていた、国を一つにまとめる役割を当時の文学・文化の中に探っています。田舎は今でもイギリス人が愛する懐かしい場所なのです。
学位
修士(教育学)早稲田大学, MA (Anglo-Irish Literature & Drama) National University of Ireland
専門分野
20世紀アイルランド文学
学生へのメッセージ
アイルランドが生んだ作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1942)の小説や20世紀以降のアイルランド小説を研究対象としています。特にテクストの中に描き出されたさまざまな事象を通して、作品の社会的背景を読み解くことに主眼を置いています。英国の左隣に位置し、かつては英国の植民地であったアイルランドの歴史や独自の文化に触れながら、『ユリシーズ』や他のアイルランド小説の原文テクストと格闘してみませんか?
専門分野
社会学(フランス社会論・思想史)、社会思想史
学生へのメッセージ
知識が社会の中でどのように生み出され、流通し、どのような効果を生み出すのか研究しています(知識社会学)。とりわけ、日本やフランスにおいて、生命や精神に関わる知識(生物学、生命科学、精神医学)が歴史的にどう移り変わってきたのかを検討しています。大学の授業では、主に「食」という具体的な事柄を通じて、そうした問題を考えるようにしています。食べ物や食べ方、食をめぐる知識や情報が、人々の心身や人間関係に、さらには人と世界との関わりにどのような影響をもたらすのか、学生と共に考えています。
学位
Master of Labor Relations and Human Resources(労使関係・人的資源修士)
Ph.D. in Communication (学術博士:コミュニケーション学)Michigan State University(ミシガン州立大学)
専門分野
コミュニケーション学(組織)、アイデンティティ形成と葛藤、組織のダイバーシティとジェンダー、組織不祥事と危機管理、対立と交渉、クリティカル・マネジメント研究、異文化経営、ヨーロッパ組織理論
学生へのメッセージ
「ブラック校則」を経験したことがありますか?実は、大人の世界にもあります。社会や企業、組織の中で生活するとき、人は無自覚にルールや暗黙の了解などを踏襲します。このような常識や当り前はどのように作られると思いますか?それはコミュニケーションとパワーの関係にあります。日常に潜む問題を、人々の語り(言語化)やアイデンティティ(私とは何か)に焦点を当てて研究します。例えば、ジェンダーや企業不祥事などの問題を取り上げ、無自覚な当たり前を疑い「問題化」します。私たちの組織や社会がより民主的な場となるような共同実践を目指してみませんか?
その他
実務経験:約10年間の人事管理コンサルタント
学位
Maitrise de langue, littérature et civilisation anglaise et américaine (Université Grenoble 3), maîtrise de Français Langue Étrangère (Université Grenoble 3), DEA de Sciences du Langage, spécialité FLE (Université de Franche-Comté)
専門分野
フランス語教育学, 外国語教育学 Didactique des langues, didactique du français langue étrangère
学生へのメッセージ
私の研究分野は言語教育学です。今は、複言語教育、特にそれを従来型のカリキュラムの中に組み込む方法に関心を持っています。「複言語教育」とは何でしょうか?複数の言語を教えたり学習したりすることではありません。むしろ、自分の環境に存在するすべての言語を認識し、言語的・文化的多様性を促進することです。「言語とは何か」、「言語と方言の違いは何か」、「標準語は本当に存在するのか」、「多言語主義と複言語主義の違いは何か」などの本質的な問いかけから出発して授業を導入することが、その実現につながるのです。
学位
修士(言語学): 東京外国語大学
Master en linguistique : Université Catholique de Louvain
博士(学術): 東京外国語大学
専門分野
フランス語学(コーパス研究)、フランス語教育学、言語学,応用言語学
学生へのメッセージ
私の研究・教育上の興味はAIと深く関連しています。海外で私が在籍した研究室では、AIの一分野である自然言語処理分野の研究を行っていました。私の専門はフランス語学ですが、自然言語処理によって自分の研究の可能性が大きく広がることを実感しました。教育の場でも積極的にAIを取り入れることで、フランス語の使用の場を増やし、学生のフランス語能力向上をバックアップしています。外国語学部の学生は外国語ばかり勉強しているイメージを持つかもしれません。しかし、外国語はツールでしかありません。みなさんもAIを活用して外国語を研究してみませんか?
学位
博士(言語学)
専門分野
英語学(統語論)、日英対照言語学、理論言語学
学生へのメッセージ
英語と日本語を中心に文法と意味の研究を行っています。文法・意味の研究と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、身近なところにも、研究につながる興味深いトピックは転がっています。例えば、「あの人が好きだわ」 “I loves you” の下線部は、ジェンダーに関わる社会的な意味を表すと言われていますが、どのような意味か想像できますか?これらは、最近、生まれは男性、心は女性という人たちが好んで使用しているという報告があります。自身の母語方言である九州方言にも興味があり、「会議があっている」「アリの死による」のような方言特有の形と意味にも目を向けています。これらの例のように、ことばの文法・意味に関わるさまざまなトピックを一緒に考えてみませんか?
学位
Ph.D. Child & Adolescent Development(学術博士:子供と青年期の発達)Stanford University Graduate School of Education (スタンフォード大学大学院教育学研究科)
専門分野
Progressive Education, Cooperative Learning, Self-directed Learning, Global Issues, Systems Science, Systems Thinking
学生へのメッセージ
私の主な関心は、子どもたちがどのようにして知識を習得し、スキルを発達させ、学習しているかです。例えば、母国語スキルは、「話す・聞く」に関するコミュニケーションスキルを身につけた後、読み書きを学ぶという、2段階で自然に発達します。自然言語発達では、外交的で、双方向的で、インフォーマルなスキルである「話す・聞く」からスタートするわけですが、この自然言語学習アプローチは学校教育でも非常に効果的だと言われています。しかし、残念ながら、学校がこの学習方法を的確にサポートしなければ、十分なスキルの習得は難しくなります。このような効果的な学習方法について一緒に学んでみませんか?
学位
修士(太平洋アジア地域学)MA in Pacific-Asian Studies (School of Oriental and African Studies, University of London)
博士(政治学・国際関係論)PhD in Political Science and International Relations (Australian National University)
専門分野
比較・国際政治学(ナショナリズム・民主主義)、地域研究(東南アジア)
学生へのメッセージ
東南アジアを舞台に、ナショナリズムや多文化共生社会について研究しています。東南アジアは多文化主義という言葉が生まれる前から多様な文化が共存し、現在の日本で推進されているダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を古くから実践してきた地域です。多文化共生社会やD&Iと聞くと、現代社会では必要不可欠な理念と思うかもしれません。しかし、東南アジアではこれらの理念が対立を引き起こしてきた側面もあります。社会が抱える課題には、必ずしも1つの「正しい」答えは存在しません。先入観に捕らわれず、視野を広げてみませんか?
専門分野
言語文化学(文化交流史)英語教育学 Comparative culture, History of English education
学生へのメッセージ
西洋文化と日本文化の交流について研究しています。みなさんもよくご存知の、アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズは、自分が起業家として成功したのは「西洋の文化と日本美術や宗教について深い知識があったからだ」と語っています。文化について学ぶことで、私たちの考えは深まります。そして、その考えを表すために必要な表現力が身につきます。日本文化が西洋の人々からどのように受け取られてきたかを、英語と日本語の両方で学び、世界に向けて発信していきましょう。
専門分野
フランス語学(言語処理論)、言語学・映画論
学生へのメッセージ
私の研究分野は、辞書学です。辞書の内容や使用方法、歴史に焦点を当てる分野ですが、私の場合、主にフランス語とスペイン語の辞書の編集を行っています。どの言語でも、日々、新しい語や表現が生まれており、そのいくつかは辞書に追加されていきます。私が辞書を編集する際は、新しい語や表現の中でも、特に、新聞、ニュース、ブログ、SNS、映画等のメディアで使用されているもの、近年の社会情勢から生み出されたもの、異文化理解のために必要とされるものを大切にしています。みなさんには、最近、気になっている新しい語や表現がありますか?そのような語や表現について一緒に考えてみませんか?
学位
博士
専門分野
英語学(音声・聴解研究)、心理言語学、英語音声学
学生へのメッセージ
授業では、学生のみなさんと、英語の母音・子音の発音方法や英語のリズム・イントネーション(プロソディ)の特徴について、日本語の特徴と比較し、検討しています。英語の発音方法については、MRI動画などの視覚・聴覚資料を用い、英語・日本語母語話者の発音時における口の中の動きを観察します。英語プロソディの特徴については、英語母語話者と英語学習者の英語音声を、音響分析を通して比較しています。そのうえで、私達英語学習者が、脳内でどのように英語音声を理解・発音しているのか、その心理メカニズムを探求しています。
学位
MBA 立命館アジア太平洋大学
PhD(文学)西南学院大学
専門分野
コミュニケーション学(多文化共生), corporate communication, public relations, intercultural communication
学生へのメッセージ
企業が目標を達成するためにコミュニケーションをどのように利用しているのか、文化が企業活動にどのような影響を与えているかについて、研究を行っています。世界のグローバル化によって、国境を越えて活動を行う企業が増え、活動の幅も広がっています。このような状況で、企業にとって重要になるのは、異なる文化を持つ人々とのコミュニケーションです。文化は、企業が目標達成のためにどのようなメッセージを送るか、メッセージをどのように伝えるか、メッセージを受け手がどのように解釈するかに大きな影響を与えます。多文化環境での企業のコミュニケーションについて一緒に学びませんか?
学位
博士(文化人類学)Ph. D. in Anthropology (Columbia University)
専門分野
南アジア、紛争、トラウマ、倫理、移民・難民、ジェンダー
学生へのメッセージ
愛するとは?生きるとは?人間の尊厳とは?このような壮大なテーマについて、南アジアを軸に研究しています。南アジア世界は、何百もの異なる言語を話し、ヒンズー教、仏教、イスラム教、キリスト教などの多様な信仰様式をもった人びとが何世紀にも渡り共存を試みてきた大地です。その魅力の一つは、人びとの行動力で、自由と尊厳のために繋がり工夫を凝らし、単一化を図る権力に立ち向かうサバルタンな営みです。南アジア、人類学、民族誌、映画制作、グラフィックノベル、芝居、アートに関心のある学生たちと共に歩んでいきたいです。
学位
英語学修士(関西外国語大学大学院)
言語学博士(関西外国語大学大学院)
専門分野
英語学、日本語学、英語教育
学生へのメッセージ
私の興味関心は、英語と日本語の音声・意味・構造、英語教育、教育全般等と多岐にわたります。ここ数年は、英語の音声教育が主たる研究分野となっています。現在は、日本語母語者が話す英語の音声に、きわめて接触の少ない英語圏在住の英語母語者をインフォーマントとしたデータをもとに「英語圏で(支障なく)通じるレベルの英語の発音」に関する基礎資料を作成しています。これに加え、まったく異なった分野になりますが、ライフワークとして、日本語の助詞の研究をしています。
学位
Ph.D. in English/Literature & Criticism (Indiana University of Pennsylvania)
専門分野
英語圏文学・文化(アメリカ文学)、アメリカン・モダニズム/ウィリアム・フォークナー
学生へのメッセージ
20世紀のアメリカ文学を代表する作家、ウィリアム・フォークナーの文学作品を研究しています。親しみやすく面白いアメリカの大衆文化の様々な要素を取り込みつつ、複雑なアメリカ南部の歴史を描き出した彼の作品は、どれも文学を読む面白さを十分に満喫させてくれると同時に、異なるバックグラウンドを持つ多様な人々が一時的にでも互いに平等な関係を築くためにはどうすれば良いかについての重要なヒントを与えてくれます。学生のみなさんと文学を楽しみつつ、これからの世界をどのように変えていけば良いかを考えています。
その他
学位
MA, Applied Linguistics, University of Wales, College of Cardiff, 1993
MEd, English Language Teaching, University of Wales, College of Cardiff, 1995
専門分野
Second language vocabulary acquisition; extensive reading; literature in the language classroom
学生へのメッセージ
主に、リーディング・スキルの発達と語彙習得に関する研究と指導を行っています。フィクションやノンフィクションの文学作品を多読することが、語学力の向上に、どれぐらい役立つかといったトピックに関心があります。多読では、自分が好む作品をたくさん読むことで、読書の楽しさが増し、結果的に、多くの単語が身につき、読解に自信がつきます。多読をする学習者は、多読をしない学習者よりも、読書速度、読解力、作文能力などが高まると言われています。みなさんも多読について専門的に学び、多読を通して、自分自身の外国語運用能力を高めてみませんか?
その他
I have taught English as a foreign language in Saudi Arabia, Abu Dhabi (UAE), China, and Japan.
学位
MA. and Ph.D. in Linguistics, University of Oregon. BA. in Religious Studies, University of California, Berkeley.
専門分野
認知-社会言語学、ジェンダー、タブー、ユーモア、慣用語の創造力(Cognitive sociolinguistics, gender, taboo, humor, idiomatic creativity)
学生へのメッセージ
なぜ言語を学ぶのでしょう?言葉は、文化のツールの一つです。日本語は日本の文化には適していますが、他の文化には必ずしも適していません。日本語のごくシンプルな単語でも、簡単に英語に翻訳することができないのです。「先輩」や「後輩」のような単語ですら、なかなか上手くいきません。英語圏の文化には歳で分ける発想がないので、そんな言葉もないのです。英語から日本語に訳すのも同じです。“I love you.”を日本語に訳してみたことはありますか?文脈にもよりますが、「好き」と訳すのが自然な場合もありますが、夏目漱石は「月が綺麗ですね」と訳したと言われています。言葉を学ぶと文化が見えてきますね。
学位
MA in TEFL/TESOL, University of Birmingham (修士(英語教育学))
PhD in English Literature, University of York (博士(英文学))
専門分野
英語圏文学・文化(イギリス文学)、英語教育学
学生へのメッセージ
ある研究者は言語がどのように機能するかを研究し、またある研究者は言語がどのようにコミュニケーションに使われるかを研究しています。私の場合、人々がどのように言語を創造的に使用しているのかを研究しています。17世紀のイギリス演劇や、現代の著名イギリス人作家の小説などの文学作品を対象としていますが、ユーモアやジョークについても研究しています。なぜ人はジョークを面白いと思うのでしょうか?ジョークの機能を理解し、自分でもジョークを作れるように英語力を向上させることができれば、将来の人生やキャリアはきっとより豊かなものになるでしょう。
学位
MA in Victorian Studies (University of Nottingham, UK) , 修士(文学:大阪市立大学(現:大阪公立大学)), 博士(文学:大阪公立大学)
専門分野
英語圏文学・文化(19世紀イギリス文学・文化)
学生へのメッセージ
私は19世紀のイギリスの文学・文化を研究対象としています。イギリス文学に関心を持ったきっかけは、中学時代に読んだ19世紀イギリスの小説『ジェーン・エア』でした。実家で見つけたフランス文学の小説や、学校で習う日本の古典文学『枕草子』などとは異なる世界観に触れ、衝撃を受けました。そして、明治期の日本が見習おうとした19世紀のイギリスに関心を持つようになりました。19世紀のヨーロッパは日本にいる私たちの日常から遠いように感じますが、今の私たちが生きる世界の基盤や争いの要因を作った時代・地域です。19世紀のイギリスの文学・文化を学問的に覗いてみると、意外と「今」をよりよく理解できるようになります。あなたも学んでみませんか?
学位
Ph. D. in Speech Communication (Pennsylvania State University)
専門分野
コミュニケーション学(対人・医療) Interpersonal Communication, Cross-Cultural Studies of Interpersonal Communication, Health/Medical Communication
学生へのメッセージ
「話し上手がコミュニケーション力」と思っていませんか?話す能力も大切ですが、コミュニケーション力を形成するのは「問題発見・解決力」です。グローバル社会で起こる人間関係にまつわるさまざまな問題を正確に、適切に読み取り、分析し、他者と議論して解決を目指すのがグローバル・コミュニケーション力です。私が選んで研究しているのは医療現場の、例えば医師と患者との間のコミュニケーションに関する問題です。身の回り、そして世界で起きている問題に好奇心をもって臨み、真のグローバル人への道を一緒に歩いてみませんか?
学位
Ph. D. in Comparative Literature (State University of New York, Buffalo)
専門分野
英語圏文学・文化(アメリカ文学・映画・視覚芸術) アメリカ文学・文化、映画・絵画などの視覚表象研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究
学生へのメッセージ
アメリカ合衆国の文学と文化を研究しています。皆さんはアメリカという国にどのような印象を持っていますか。移民国家として、ワールドパワーとして、良くも悪くも世界中に影響を与えている国の文学や文化を研究することは、私たちがおかれている現代社会の課題、人種やジェンダー、貧困、戦争や環境破壊という暴力などの問題について、深く考えてみることを意味しています。アメリカ文学や文化を楽しく学びながら、英語力と論理的思考力を鍛え、これからますます多様性が重んじられるグローバルな社会を生き抜く力を身につけましょう。
学位
Diploma in Comparative Cultures / School of Oriental and African Studies, University of London
MA in Modern Languages Education / UCL Institute of Education, University of London
博士(学術・北海道大学)
専門分野
教育工学、協働学習、教師教育
学生へのメッセージ
自分の研究キーワードを挙げると、教師教育、日本語教育、ICT、協働学習と幅があります。なんだか雑多ですね。なぜいろいろなものに興味があるのかな?と考えてみると、教師としての自分が「なぜだろう?」と思ったことを解明したいからなんだろうなと思います。例えば、「ベテランと呼ばれる先生と若手教師は何が違うんだろう?」、「留学生は日本語習得過程でどんな困難点を抱えるのだろう?」、「テクノロジーに強い教師ってどんな教師?」、「学習者同士で学びを深めるって可能なのかな?」などなど。西南に来てからも新たな経験をたくさんしているので、今後も新しい研究テーマが生まれるかもしれません。「なぜ?」を一緒に考えてみませんか?
学位
A.M. (Social Sciences), The University of Chicago
Ph.D. (Sociology), University of Illinois at Urbana-Champaign
専門分野
社会学(アメリカ社会論・人種とエスニシティ)、比較社会、マイノリティ研究、CLIL
学生へのメッセージ
長年、アメリカ社会のマイノリティに関する論文を執筆してきました。例えば、同性婚支持者、フィリピン系看護師、ラティーノ系日雇い労働者、マイノリティを支援する非営利組織団体、第一次世界大戦中のドイツ系アメリカ人、21世紀の南部白人などです。調査の方法ですが、文献・資料を集めて読んだり、実際に現場に行ってインタビュー調査を行ったり、当事者の立場を理解するためにボランティア活動に参加したりしました。知識として得た内容と現場の様子には齟齬がみられることが多いのですが、その理由を考えるのが楽しいです。一緒に考えてみませんか?
その他
受験生の皆さんが興味を抱いている事柄を自由に考えていける環境作りを心掛けています。
学位
MA(修士:ハワイ大学大学院東アジア言語文学科)
Ph.D.(博士:ハワイ大学大学院東アジア言語文学科)
専門分野
日本語教育学(日本語教員養成・研修)、外国語教育学、教師教育学
学生へのメッセージ
私は、西南学院大学在籍中に留学したカリフォルニアのサンディエゴで「外国人に日本語を教える先生になりたい」という夢を見つけました。ハワイ大学で日本語を教えながら大学院に通い、卒業後に帰国。その後、色々な教育機関で教え、2021年4月に母校に帰ってきました。現在の私は、西南学院大学での教育・研究活動だけでなく、国内外での外国語(日本語・英語)教育と教師教育、そして在住地域(博多)の様々な教育活動にも積極的に関わっています。それらの活動を通して知り合う数多くの魅力的な方々から、「やる気を引き出すヒント」をたくさん教えてもらっています。そこから得られた学びを、自分の教育・研究活動に活かす、そんなことを考えながら毎日を楽しく過ごしています。
学位
D.L. (フランス文学、パリ第8大学)
専門分野
フランス語圏文学・文化(小説)、美学・表象文化
学生へのメッセージ
フランス語圏の文学と文化を研究しています。ノートルダム・ド・パリ、ヴェルサイユ、ナポレオン、『レ・ミゼラブル』、印象派、エッフェル塔、シュルレアリスム、クレオール、これらについて、みなさん、聞いたことないでしょうか?フランスには独自の文化の厚みがありますが、それだけでなく、「みんなのための結婚(同性婚)」や、パリテ(議員の両性同数)など、日本から見て新しいところもあります。そんなフランスを、フランス語と文学を通して日仏比較文化の観点から探索してみませんか?