国際関係法学科
新しい日常に寄り添うものとは?
新型コロナウイルス感染症拡大を背景に
リモートワークの普及やキャッシュレス決済の浸透など
私たちは新しい日常を歩み始めた。
この先、どのようなニューノーマルが生まれるのだろう。
世の中が変わっても
人々の英知で作り上げてきた法の役割は変わらない。
その法をもって、
現代社会の動きや今を生きる人々にどれだけ
寄り添うことができるか。
その想いは、変化を続ける世の中で生き続けるだろう。
国際関係法分野の幅広い領域をカバー
国際関係法学科のある大学は全国でも珍しく、国内法の知識に加えて国際的な視点から法律を学ぶことができます。さらに本学科の国際関係法分野の専任教員数、授業数ともに全国トップクラスです。世界を舞台に活躍できる人材を育成します。
人の痛みを知る法教育
国際関係法の基礎となる多文化共生の観点から、地元の“九州で国際の狭間に置かれる人々に寄り添う心”を養うことを目的に「人の痛みを知る法教育」を提供。学生自身が長崎・大村入国管理センターで苦しみを訴える声に耳を傾けることの意義を体験します。
国際社会の実情を把握し、国際関係法学の基礎を学ぶ。
導入科目を通じて、国際関係法学全体の基礎およびその根幹をなす現代社会の実情を把握・認識します。また、国際関係法学・政治学・法律学の基本科目を通じて、法学の中核となる専門的知識を理解します。
国際関係法学を国際社会の実情に適用し、複数の視点から分析する。
国際関係法学・政治学の発展科目、専門演習および法律科目を通じて、国際関係法学の高度な知識を修得し、それを用いて法的思考・解釈を提示します。さらに、国内外の社会の実情を理解し、法的思考・法的解釈を異なる視点から比較します。
国際社会の課題を発見・評価し、新たな秩序形成へと能動的に参加する。
国際関係法学・政治学の発展科目および専門演習を通じて、国際関係法学の概念・理論を前提として、先端的な法的問題を理解・解決する力を身に付けます。さらに、この問題の理解・解決を、諸外国の法制度や政治など幅広い見地から行います。
国際私法Ⅰ(総論・家族法)
国際結婚・離婚、親子関係(養子縁組、認知、代理出産、子の奪い合い)、相続といった国境を越えた家族で生じる問題について、どのようなルールを用いて解決するのかを学びます。コロナ禍で国境を超えることが難しくなったことで、国際的家族関係にも大きな影響が及びました。具体的なケースを題材に一緒に分析してみましょう。
マスメディア実践論
朝日新聞の寄附講座で、20年の歴史があります。オムニバス形式で、新聞やテレビ、広告、出版などマスコミで働くさまざまな人たちのビビットな話を聴くことでメディアの現状を知ることができ、実際に受講生からは記者を多数輩出しています。九州大学の学生にも提供され、本学で一緒に受講します。
ゼミテーマ「国境の狭間に置かれた人々に寄り添う」ための国際法
根岸 陽太准教授
本ゼミでは、国際法学習プロジェクトKARDIANOIAを展開し、「国際の狭間に置かれた人々に寄り添う」ための国際法を学習しています。ゼミ生は、「国際の狭間に置かれた人々」が直面する問題に「感性」を働かせる【心(KARDIA)】を育て、その問題を「理性」的に解決するための【知(DIANOIA)】を得るために日々研鑽しています。その過程では、入国管理・難民保護・人権外交・人道支援・刑事裁判といった場面を模擬的に体験しながら、国際法を実践的に生かす能力を身に付けます。
取得できる資格・免許
卒業後の進路
外務省や国連への就職、国際法務の仕事を希望するなら、本学科が最も近道です。こういった仕事に就いている卒業生は少なくありません。
ですが、多くの学生は、公務員や金融、マスコミ関係など、通常の法学部生としての進路を選んでいます。また、大学院やロースクールに進学し、より高度な法律学の勉強をする学生もいます。