Seinan, Be True to Christ
心理学は、文字通り心の学問です。目に見えない心をさまざまな角度から科学的に解明していきます。人間科学部心理学科では、「 なぜ、その行動をしたのか 」「 なぜ、そう考えたのか 」など、思考と行動の仕組みを客観的に分析する技能を修得し、自身や他者の心への理解を深めていきます。そのため、実験や実習、ディスカッションなど実践型の授業を通して、心理学で重要となる分析力、思考力、客観性を養います。また、本学のキリスト教教育は、カウンセリングマインドに不可欠な「 他者に寄り添う心 」を育む大切な学びといえるでしょう。心理学は私たちの暮らしに身近なものです。この学びで身に付けた人の心や行動を理解できる豊かな想像力は、現代社会のあらゆる場面で活かされます。
人の記憶やコミュニケーションについてなど、身の回りの疑問を解決するために実験を行います。5 名程度のグループで 1 つのテーマを決め、自分たちで実験を考え、準備し、実施し、データの分析を行って結果を発表することで、心理学の研究に必要な思考力・分析力・表現力などを身に付けていきます。
働く人とストレスやうつ病といった、現代社会に生きる私たちが直面する職場のメンタルへルス問題を取り上げます。グループワークやビデオ学習を行いながら、さまざまな事例を通して「健康で元気に働く」ために大事なことを考えることで、援助者に必要な視点だけでなく、将来働く自分の姿を考えるきっかけにもなるでしょう。
久留米大・鹿児島大など、九州内のさまざまな大学で心理学を学ぶ学生が集まり、年に1回、自分たちが行った研究を発表し合う場が、九州学生心理学会です。西南学院大学の心理学科では、毎年 3 年生が参加し、グループで心理学の実験 · 調査などを行った結果を発表しています。2019 年度は西南学院大学が会場となったため、ホームページ作り、宣伝、他の大学との連絡や交渉など、運営から全て学生たちが行いました。
将来は、人々がかけがえのない人生を
より幸せに送るための手助けをしていきたいです。
授業の中で特に興味深いのが「 臨床カウンセリング心理学 」です。自分の心身で感じたことを言語化し、自らのこころの動きに気づいたときは感動しました。ゼミではよりよく人生を送るサポートをするための“ こころのケア ”を専門とする臨床心理学を学んでいます。自分の興味のあるテーマについてのプレゼンテーションなどを通して人前で話す度胸も自然と 身に付きました。卒業後は大学院へ進学し、世界中の人々の一度きりの人生をより幸福に、より健やかに送る手助けになる仕事に就きたいです。そのために週 1 回、心理学科の先生のアドバイスを受けて、心理学に関する英語の文献を読む勉強会にも参加しています。
自分の道を切りひらき、
希望する未来をつかんだ先輩たち。
西南学院大学では様々な就職支援プログラムを展開し、
学生一人ひとりの就職活動をきめ細かくサポートしています。
先輩の就職活動体験からあなたの未来につながる道がみつかるはずです。
心理学科卒業生の声をお届けします。
統計学の授業で数学を使います。数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学Bを履修していることが望ましいです。
「心理学統計法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で数学を用いるほか、実験や調査を行う上で、数学的な考えが求められます。統計法の授業では、数学が苦手な学生であっても取り組みやすく、理解できるように、数式をできる限り用いず、スチューデントアシスタントを配置するなど配慮しています。
実社会で役立つデータ分析スキルやカウンセリングスキルが身に付けられます。
消費者行動の分析など、企業や公的機関をはじめとする実社会で役立つデータ分析スキルや、良好な対人間関係の構築・維持に関わるカウンセリングスキルを修得できます。
本学科の卒業生は、マーケティングに必須のデータ分析能力と、人の心に配慮してコミュニケーションを取る対人能力の両方を身に付けていることが評価され、卸・小売、金融、情報通信、専門サービスなどの幅広い分野の一般企業で活躍しています。公的機関で人の支援を行う職に従事したり、大学院に進学して心の専門家(臨床心理士・公認心理師)を目指す卒業生もいます。