世界的に著名なドイツの新約学者ゲルト・タイセン氏を迎えて、下
記のように講演会を開催いたします。タイセン氏は1970年代に巡回
霊能者仮説を提唱して注目され、社会学や心理学の方法を導入して、
新約学の最前線を切り拓いてきました。日本でも『イエス運動の社
会学』、『新約聖書―歴史・文学・宗教』、『原始キリスト教の心
理学』等、多くの訳書があります。皆様お誘い合わせの上、ご参加
下さいますようご案内申しあげます。

(1)西南学院大学学術研究所主催 神学部共催 学術講演会
9月9日(木)13:30~15:30
演題:「史的イエスとケーリュグマ ─ 学問的構成と信仰への道」
会場:西南コミュニティーセンター・ホール
入場無料・英語(日本語通訳:西南学院大学神学部教授 須藤伊知郎)

(2)日本新約学会第50回学術大会記念講演
9月10日(金)11:00~13:00
演題:「教派を超える教会政治家パウロ ─ その成功と失敗」
会場:西南コミュニティーセンター・ホール
聴講料:500円・ドイツ語(日本語通訳:東京大学名誉教授 大貫 隆)

講師:ゲルト・タイセン
ハイデルベルク大学名誉教授
1943年生まれ、1968年神学博士、
1972年教授資格取得、
1973-78年ボン大学私講師、
1978-80年コペンハーゲン大学教授、
1980年よりハイデルベルク大学教授、
2008年定年退職、同名誉教授

(学術研究所主催講演要旨)
「史的な問いによって私たちは史的現実と触れ合うことを期待し、
神学的な問いによって神と触れ合うことを期待します。神学の大き
な問題の一つは、どのようにしてこの現実に対する史的な接近の道
から神学的な接近の道への移行が可能となるのか、ということです。
自由主義神学は一方的に、革新されたキリスト教信仰の根拠として
の史的イエスを追求しました。その後継者である実存論的なケーリ
ュグマ神学は一方的に、ケーリュグマを信仰の根拠に高めました。
しかし、両者は密接に関連しているのです。」