平成23年新司法試験最終合格発表を受けて
9月8日に、法務省より平成23年新司法試験の結果が発表されました。本学の合格者数は、6名でした。合格は,何よりも修了生一人ひとりが目標に向けて日々続けてきた努力の成果でありますが,同時に,学内外の皆様から本学法科大学院に賜ったご支援の賜物でもあります。ここに心よりお礼を申し上げます。同時に、一昨年の10名、昨年の8名からの減少傾向については、皆様からのご支援に充分にお応えできなかった点として、お詫びを申し上げ、原因究明と状況改善の努力を直ちに開始する所存です。
今年度の結果を併せ、本学は今年度までの累積199名の修了生に対し、35名の合格者を出したことになります(合格率17.6%)。内訳は、06期修了生4名中3名(合格率75%)、07期修了生44名中11名(25.0%)、08期修了生34名中5名(14.7%)、09期修了生42名中8名(19.0%)、10期修了生43名中6名(14.0%)、11期修了生32名中2名(6.3%)です。07期の修了生は、今年で5年目(最後の司法試験受験チャンス)となる世代でした。なお、受験年限が終了した06期修了生(4名で全員既修者)及び07期の未修修了生(07期修了生中既修者2名を除く42名)は、法科大学院創立初年度の入学者ですが、51名の入学者から46名が修了し、最終的に14名の合格者が出たことになります(修了生の合格率は、30.4%)。
今回の最終合格者6名の内訳は、07期修了生が1名、08期修了生が0名、09期修了生が1名、10期修了生が2名、11期修了生が2名であり、いずれも法学未修者です。法学既修者からの合格者がいないのは、今年は法学既修者の修了生が出ず、受験した法学既修者がいなかったためです。本学のこれまでの法学既修者の合格実績は、11名の修了生に対して6名の合格(54.5%)で、これとは別に在学中に旧司法試験に合格した人も1名います。既修者の入学選抜とその後の教育についてはまずまずの成果を収めていると言えるのではないでしょうか。
合格した6名の法学未修者のうち、社会人入学者は2名で、うち1名は他学部出身の「純粋未修者」です。他の未修者についても、そのほとんどが司法試験未経験者であった点も考えると、本学の未修者教育も「多様な人材を育て上げる」未修者コースの理念に照らして、最低限の機能は果たせているとは言えそうです。但し、6名という今年の数は「最低限」でしかないと言わざるを得ず、特に、直近の修了生からの合格が2名しか出なかった点は深刻に受けとめるべきでしょう。私たち教員は、各人の授業内容を再検討し、初心者を最短時間で育て上げるための工夫を一層こらしていく必要があると考えています。
修了後2年目以降の修了生からは、昨年と同様、今年も4名が合格しています。その中には、5年という受験機会の土壇場で合格を勝ち取った方、受験年限ではないけれども様々な事情で今年が最後の受験機会だった方、働きながら受験を迎えた方もいます。この方々の粘りと頑張りには、大いに勇気づけられるものがあります。同時に、今回の合格者のほとんどは修了後の期間、具体的なあり方は異なりますが、何らかの形で本学法科大学院を利用して学習を進めてきました。この点、修了生の意見を採り入れつつ改善を重ねてきた研修生制度の効果を認めうるとは思いますが、他方、修了後に一所懸命努力をする姿を私たちが見ていながら、今回合格に至らなかった皆さんもいます。その原因を探りながら、法科大学院として、修了生の学習のためにより有効な手だては何なのか、引き続き検討していく必要を痛感しています。
以上のような認識に基づき、本法科大学院教授会は、9月9日の教授会から、直ちに今年度の残念な結果の原因調査と改善方法の模索作業を開始しました。本法科大学院では、定員削減、カリキュラム改定、GPAによる進級・修了判定導入等のこれまで行ってきた改革に加えて、今年度からは外部評価制度(学外の有識者に本法科大学院の諸制度を評価してもらい、改善意見を拝聴する制度)も導入しましたが、今後もあらゆる点から工夫をこらし、状況改善の努力を粘り強く続けていく所存ですので、どうか、今後とも御支援をよろしく御願いします。
2011年9月16日
西南学院大学法科大学院長 梅崎進哉
以上







