【教員著書】

書籍名:
ニッポン人の忘れもの ~ハワイで学んだ人間関係~
著 書:
宮原 哲
出版社:
西日本新聞社
発行年月日:
2008年10月30日

【目次】

アロハシャツとかりゆし・日米ハイブリッドのおすすめ・日系人の足跡とギャンブル・結婚式とアロハ・スピリッツ・個人情報と「電車男」・「まさか」と本音と建前・オマカセ主義と耐震偽装・「三丁目の夕日」と総合力・「フツー」とメディア・カリスマと「かもしれない」・「ガイジン」と補い合う・武勇伝と会話の型・センセーと「患者様」・もてなしは心のつながり・オヤジ系と勝ち組、負け組・KATTUNと子離れ・脳の新陳代謝と常識力・方言、標準語バイリンガル・欧米式全開型と控えめ型・みのもんたとセカンドオピニオン・シューカツと自己表現・譲り方と譲られ方・ミクシィと娘の人間関係・自己成長と語学力・うるさい国の会話能力・履修不足とルールの内在化・心のフィットネスの鏡・ミニスカートと内面の鏡・先輩、後輩の関係・異文化ショックと自己成長・築こう、共育の関係・別れは出会いの始まり

【レビュー】

分かりやすそうで分かりにくい「コミュニケーション」を社会事象、スポーツ、芸能、そして筆者の個人的な経験を切り口に、さまざまな側面から語ったエッセイ集。2005年6月から2007年3月まで、西日本新聞に連載された「コミュニケーション哲学II」を再編した一冊。特に最初の10篇程度は、筆者がハワイに在外研究中執筆したもので、ハワイに住む日系人との関わり合いの中で、日本では忘れられかけている、温かい、思いやりのある人間関係、コミュニケーションに光を当てている。副題の「ハワイで学んだ人間関係」には、通信技術や交通手段の発展の中でグローバル化、欧米化しつつある日本人同士の人間関係をもう一度見直し、「旧き良き時代」では普通だった、互いの心をいたわり、やさしく、そしてときには厳しい、人と人との交わり合いを大切にする日本文化のコミュニケーションをもう一度、という気持ちが込められている。

ニッポン人の忘れもの ~ハワイで学んだ人間関係~