【参考図書】

書籍名:
個独のブログ
著 書:
伊藤康祐
出版社:
三五館
発行年月日:
2010年

【目次】

Introduction 「タケルンバ卿日記」 追悼id:kousuke-i
Mission Statement  「私の使命は,知性と勇気によって世界をプラスの方向へと変革することである.人を憎まず,常に誠実たれ.」
Prologue 一法律学徒の手記----個独の日常
Chapter-1 自分の頭で考えたい----法への眼差し
Chapter-2  言語の壁は高く険しい----毎日英語漬け
Chapter-3 国境上のバランス感覚----小さな外交
Chapter-4 活字離れ世代の本棚----乱読者の目次
Chapter-5 勝手に辛口採点----映画中毒の感度
Epilogue 東京駅での途中下車----最後のエントリ
Afterword 未来へ向かう姿だけが本書の中に残りました

【レビュー】

 2009年3月に急逝した名古屋大学法学部3年の学生,伊藤康祐さんの膨大なブログを,亡くなった後に両親の尽力で出版したものです.康祐さんは,国際弁護士になるという夢に向かって,英語や法律を勉強していました.漲る知識欲を読書や映画鑑賞で発散させ,旅や留学生との交流を通して,バランスの取れた政治思想を養おうとするしていた姿が描かれています.若者らしい熱気と感性に溢れ、飛び抜けた知性に圧倒されるかもしれません.英語を専攻する学生の生き方のヒントをたくさん提供してくれるものとしてお薦めします.

 著者が残した次のミッション・ステートメントは,著者の3倍近く長く生きている私も頭が下がる思いでした.「私の使命は,知性と勇気によって世界をプラスの方向へと変革することである.人を憎まず,常に誠実たれ.」

個独のブログ