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入試課 > SEINAN PEOPLE :教授の研究 釜谷 真史 准教授

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教授の研究

西南学院大学の法学部国際関係法学科は、国際的な法律問題や政治問題について学ぶ学科です。その学びの分野の一つに「国際私法」があります。

 国際私法では、国際的な問題の中で、私人や企業を主体とした家族関係や取引関係などの私的問題を取り扱います。分かりやすい事例の一つとして「国際結婚、国際離婚」が挙げられます。

 例えば日本で、18歳の日本人男性と17歳のドイツ人女性が結婚しようとする場合、日本の国際私法に基づき男性は日本の法律を適用し、女性はドイツの法律を適用します。男性は日本の結婚可能年齢である18歳以上を満たしていますが、女性はドイツの結婚可能年齢である18歳以上を満たしていません。結果として婚姻は成立していないことになります。このように複数の国の法が関わる事案について、どの国の法律によって判断すべきかを決めるのが国際私法です。日本の国際私法は、基本的に外国の法律と日本の法律とを平等に扱い、外国の法律の内容も尊重して適用しています。

 しかし、場合によっては外国の法律の適用を制限することがあります。その例の一つが、離婚を禁じているフィリピン法です。フィリピン在住の日本人とフィリピン人が離婚しようとする場合、国際私法に従ってフィリピン法を適用すると、両者は離婚することができません。そこで、「日本の秩序に反するのでフィリピン法を適用しない」と、離婚を可能にする手法を採ります。この手法の切り札、根拠となっているのが日本の“秩序”という概念、「公序」です。

 公序は、日本での外国法の適用を制限する、いわば最後の砦。日本が外国の法律にどこまで寛容になれるかという、日本人の価値観が大きく関わってきます。人間関係に置き換えて考えると、相手の要望をどこまで受け容れるかは自分の価値観次第。それと同様に、公序も使う側の価値観が大きく影響するのです。

 法律は正解を導き出すための一つの道具であり、“法律そのものが正解”というわけではありません。使う人の価値観や立場が違えば、法律の使い方や導かれる結論も違ってくるのです。

 社会に目を向けると、自分の価値観について考えさせられる問題に出会うことがあるでしょう。例えば、死刑制度を廃止するか、しないか。自分の意見を組み立てるときには、自分と違う立場に身を置いて考えてみると良いと思います。素朴な疑問で構いません。その疑問について色々な方向から考えてみましょう。「なぜ大学に行くのか」「なぜ法律を学ぶのか」。様々な視点から考えることで、よりベストに近い決断ができます。こうした考え方は法律を学ぶ上ではもちろん、人生の選択においても必ず役に立つことでしょう。

法学部 国際関係法学科
釜谷 真史 准教授

新たな一歩を進む君へ

西南学院大学の学びでは「ディスカッション」を重視しています。正解のない問題に向き合い、いかにして答えを導き出すか。西南の学びを通して、その楽しさをぜひ体感してください。ディスカッションで培った力は、実社会で生きぬく自信になります。

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