西南学院大学
メニュー
language
検 索
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube

Seinan, Be True to Christ

西南学院大学

入試課 > SEINAN PEOPLE :教授の研究 伊藤 龍峰 教授

公式SNS
入試課SNS

教授の研究

社会科学系の学問分野の一つである「商学」。この学問が何を勉強するのかを分からないという人もいるのではないでしょうか。商学が研究対象としているのは「企業」。企業は経済を構成する最小単位で、「人・モノ・カネ・情報」という4つの要素を経営資源としています。本学の商学部では企業全体について学びつつ、商学科は「モノ」「カネ」、経営学科で「人」「情報」について重点的に学んでいきます。

 この4要素の中で「カネ(お金)」は「企業の血液」とも呼ばれますが、お金の流れを学ぶ学問として「会計学」があります。みなさんも一度は聞いたことがある「簿記」は会計学の入り口の学びです。私は会計学の出口の学びとしての「会計監査」を専門としています。

 そもそも企業の血液としてのお金は、経営者が全て出資したわけではなく、株主など外部から調達した資金であり、その資金を使って企業は経営活動を行っています。そのため、経営者は年1回、株主に対して、今年の業績を報告する義務があります。その際、企業が作成するのが「財務諸表」です。株主から資金をいくら託され、それをどう使い、いくら利益を上げたか。企業の成績表といえる財務諸表を作り、株主はこれを判断材料にして今後の投資を検討します。

 しかし、企業側が財務諸表を不正に作成した場合はどうでしょう。業績悪化を隠すために利益を水増しする「粉飾決算」や、税金を免れるために利益を少なく見せる「逆粉飾決算」が行われていないとも限りません。そこで、会計のルールに従って財務諸表が作成されているか、判断材料として適正かを第三者がチェックする役割が会計監査です。

 こう聞くと、会計監査は数字をチェックするスキルが最重要と思われるかもしれません。しかし、素養として求められるのは、社会正義のマインドなのです。

 会計のルールにはいくつもの選択肢があり、1つのデータから10人10通りの財務諸表を作成することが可能です。会計のルールに従っている点では、すべて正解といえますが、企業は都合の良い選択をすることもあります。企業の経営実態をきちんと表しているものはどれか。本当の正解を見極める判断基準となるのが、「社会正義」のマインドなのです。昨今、話題となっていた東芝の粉飾決算問題は、社会正義を疎かにしたことが要因の一つといえるでしょう。

 商学部ではいくつかの学科・コースを設けていますが、共通した学びの目的は、企業という研究対象を通して「ものの見方」「善悪の判断」を確立させることです。自分なりのものの見方や善悪の判断の基準を持つことは実社会を生き抜く武器となります。また、この武器を身に付けるために、インターンシップ、アルバイトなど企業を内から観る経験もしてほしいと思います。机上の学びだけでなく、ぜひ実践の場での学びにも挑戦してください。

商学部 商学科
伊藤 龍峰 教授

新たな一歩を進む君へ

西南学院大学の学びは教室の中だけではありません。ボランティアや留学、アルバイトなど成長の場はあらゆるところにあります。卒業生たちも学生時代の挑戦が社会で活躍する力になったとよく話してくれます。ぜひ恐れず挑戦し、成長のきっかけにしてください。

SEINAN PEOPLE 一覧はこちら

公式SNS