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入試課 > SEINAN PEOPLE :教授の研究 鹿島 なつめ 准教授

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教授の研究

最近、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』の漫画版を書店でよく目にします。1930年代に書かれた古い作品ですが、今の時代の若者に読まれているということは、「どう生きるか」についてのヒントを求めている若者がそれだけ多いといえるでしょう。
 こうした生き方への不安や自信のなさの根底には、“自分はなかなかのものだ”と自分で自分を認めることができない、すなわち「自己肯定感」を持てないことが理由にあるのではないでしょうか。
 だとすると、どうすれば自己肯定感を持って生きていくことができるのでしょう?
 例えば、心理学には、「自己効力感」という概念があります。これは「その行動を自分が行うことができるという確信」のことです。この自己効力感が高いと行動を起こしやすく、低いと行動を思いとどまりやすい傾向にあります。
 この自己効力感は、従来より「行為的情報(行って得た情報)」から作り出される自己効力感が最も安定していると言われています。つまり経験から得た情報が最も自分を動かしやすいわけです。前にうまくいったやり方で勉強したから次のテストもまあ大丈夫!と思うような感覚でしょうか。
 こうした自己の関与の影響の大きさについてはモチベーション(いわゆる「やる気」)の研究でも「自己決定理論」として現在定説になっています。「その行動の決定者は自分である」という感覚が持続的で高いやる気につながると考えられているわけです。勉強しようかなと思っていた時に「勉強しなさい」と叱られると、やる気が落ちることがありますね。それは行動の動機が「自分がする」から「させられる」に移行したからと考えられます。
 つまり、「なんか大丈夫だろう」という感覚や、やる気を高めるのは、「自分で決める」、「実際の経験から考える」ことなのではないかと思います。現在は情報が氾濫する中で、何が有利で失敗しない生き方なのかと行動の前に惑うことも多いことでしょう。でも確実さとは試行錯誤の末に生まれるものではないかと思います。冒頭の本のコペルくんのように。
 人間科学部の学びは、人が自分の資質を伸ばし、充実して生きていくためには何が必要なのかを考えるための学問です。教育、福祉、心理の分野で多彩な講義、演習、実習やボランティアの機会が準備されています。様々な経験を通して、深く学び合える環境であなたも自己や他者について考えてみませんか。

人間科学部 児童教育学科
鹿島 なつめ 准教授

新たな一歩を進む君へ

経験する前に判断してしまうのではなく、経験したことをどうとらえるか、どう振り返るかが自分の確実な感覚を作っていきます。その感覚が他者への援助にもつながっていきます。若いうちほど転んで笑い、考えましょう。そして同じ立場の人と語り合うのも不安な気持ちをとても支えてくれますよ。

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