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入試課 > SEINAN PEOPLE :教授の研究 柳澤 さおり 教授

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教授の研究

ことわざは、先人の知恵が詰まった言葉であり、私たちの生活をより良いものにする手がかりを与えてくれます。同時に人間の本質を映し出すものも多くあります。心理学は、人間の本質を科学的な手法によって解明する学問です。そのため、ことわざで語られてきたことが心理学の研究で確かめられることも少なくありません。その例をいくつかあげてみましょう。

 まずひとつが『類は友を呼ぶ』です。似たようなものは自然と集まることを意味しますが、これを検証した実験があります。実験の参加者に、「○○のような事態が起きた時、あなたはどのような態度をとりますか?」という質問がいくつも書かれたアンケートに回答をしてもらいました。その後、参加者たちに自分以外の人の回答に目を通してもらい、その人物への好意度を評価してもらいました。すると、自分の回答と類似性が高い人物ほど好意度を高く評価していました。つまり、心理学の研究でも態度、価値観、性格などが自分と似た人に対して魅力を感じるということがわかりました。

 では、心理学に関わることわざをもうひとつ。『三人寄れば文殊の知恵』。これは人数が多い方が良い知恵が浮かんでくるという意味ですが、直感的に考えると、一人で考えるよりも複数人でアイデアを出し合う方が良い判断ができる気がしますよね。では、心理学の研究ではどうだったのでしょうか?集団でアイデアを出す場合と、個人でアイデアを出す場合とでは、集団の方がアイデアの総数や独創的なアイデアの数が減少することがわかっています。また、集団で話し合うことによって極端な判断がなされたり、おろかな判断がなされたり、一人よりも質の低い決定がなされることもあるということも。これは研究の一例ですが、『三人寄れば文殊の知恵』ではうまくいかない場合もあること、そしてまずは自分の頭で考えることが大切だと教えてくれています。

 私たちが常識と思い込んでいること、直感的に正しいと判断していることを科学的に分析することで「正しかった」と確認できたり、「実は間違っていた」と発見したりできるのが心理学のおもしろさです。「人間に興味がある」「私ってどんな人間?」と感じている人は心理学の学びが知的好奇心を刺激してくれるはずです。

人間科学部 心理学科
柳澤 さおり 教授

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