「本当にやりたい仕事」って何だろうな?そういうものがどこかに存在していると思っている時点で君も同じ思考の枠組みにはまっていると思う。気持ちもわからないでもないがな。だから人間はやっかいなものなのだろう。
「しかたない」−どういう次元でモノを考えるか。一般的な経営判断という観点からすると一応君のような議論になるだろう(個人的にはちょっと違うかなと思い始めたが)。雇用契約という次元ではほぼ問題ないと思う(多少やばそうな話はあったが)。問題は、そういった議論の枠組みを超えた時点であのようなあり方が望ましいかどうかが問われてくる。
まあそうなんだがな。
言葉の裏をとるようで恐縮だが“本人の満足”という基準も実は問題ありなんだけど。正社員より女性パートの方が満足度が高い、という研究もあるくらいで。
「正社員をとりたくない」…そんなことはないと思う。この時季、ちょくちょく福岡ドームとかでやっている就職イベントに出展する企業の熱気はウソじゃないだろう。ただし、求めているもののすれ違いがあるという点では君に賛成する。
みなのコメントを見ていて、今回、いろんなことを言うの忘れていた、と反省しきり。北海道の失業率の水準が高いのは事実。しかし若者の失業率が高いこと自体は北海道に限らず日本全体、というか世界の中でも産業化の度合いが高い国では一般的な現象である。−これ豆知識な(>豆じゃねーだろ)。「やりたい事」−あれは若いTさんやYさんが言っていることで、35歳のHさんはそれどころじゃない。彼にとっては実家の運送業が「定職」のはずだった。その前提が崩れてしまった。“不本意型”の1つの典型である。
「きつさ」−今回多かった指摘である。否定はしないが、あの種の仕事に限ったことじゃないよ。作業自体は、肉体労働の中ではむしろ楽な方である(もちろん、長期にやっていったらかなり負荷がかかるだろうが)。精神的にきつい仕事は他にもある。だが、あの人たちは違う次元で「きつい」ことは確実である。
「甘い」、「自業自得」−これも多かった指摘だ。というか昨今、世を賑わせている、非正規の雇用不安をめぐる言説の一方はこれである(=自己責任論)。わからないことはまだまだあるのだが、それでも確実なのは、道義論であれこれいっても仕方ないだろう、ということ(同じ事は企業や国の道義的責任を云々する自己責任論への批判についても同様。このあたりまでは日経新聞の今月6日に載った村上龍氏の意見に賛成)。あくまでも現象それ自体の問題性をどう解決するか。
請負会社の姿勢については、君のいう通り。管理の稚拙さが優秀な人材を逃すという点で経営合理性の観点からまずかった。その意味でも「使い捨て」という発想を捨てないといけない。
最初なんの数字かわからなかったが、しばらく考えてやっとわかった−直用の時と請負の時との時給の差額ね!(目の付け所が細かいな〜)。ビデオの後の補足でも指摘したが、差額はもっと大きいと思う(=メーカーから請負会社に払われる単価はもっと高い)。だから、請負(そして派遣)を使うことは単純な人件費節約じゃない。雇用の調整弁という側面は否定しないが、それ以外の採用その他の管理コストも込みで考えられているのだ。田中邦衛についてはいつも通りの田中邦衛じゃなかったか?−−つか、あのキャスティング、たしかに北海道つながりだ。
配置転換も多かった指摘の1つ。本人にとって不幸であるし、人材の無駄遣いという点でマクロ経済的にも不幸。ただ、彼らがちゃんとしたキャリア、訓練を受ける枠組みというのは正社員に放り込む以外の方策はなかなかないのだよ。
今回のビデオを見るのはあしかけ3年で4回目だが、見る度に新しい視角、感慨が生まれる。今回はYさんのことが以前より気になった。まず、君のような言葉を彼に向けて発したとしてどうなったろう?−そんなこと聞くような人ならあんな状況にはなってなかった、というのはきついだろうか。お母さんも甘いように思う。しかし、当人達もどうしていいかわからない、というのが正直な所だろう。
Tさんについては違った意味で、聞く耳ないだろう。彼は自分なりの目的意識が明確だし、補足でも指摘したが生活態度がちゃんとしてる人ですよ。ただ、一点の問題が…。
前半の君の意見はかなり私も共感する。処遇の格差以前に、そもそも求められるものが違う、ということをどうするか、と。ただお言葉ですが、正社員だって仕様の水準が違うだけであって、「ロボット」であることは事実です。使えなくなったら、ポイです。
携帯、タバコ…どちらかというと車のウィンドーに飾ってるUFOキャッチャーのぬいぐるみの方が気になったりして。しかし、一言いわせてもらえば家計管理、しかも予算計画からちゃんと立てているご夫婦が日本でどれだけいるだろうか?
君の不安は古典的な雇用問題の図式であるし、昨今、世上でよく指摘されることである。だが、私は雇用不安は一時的なものと見ている。少なくとも日本では、中長期的には人手不足の方が問題になることは変わらない。ただ、そうであるとしても、非正規の存在・問題が解消されるわけではないし、独自の取り組みが欠かせないことは否定できない。
“移動がかわいそう”−ふふふ、正社員の方がこの問題は大きいぞ(単身赴任のお父さん達を見よ)。
“ああならないようにちゃんと就職しよう”−これも、今回多かったなー。ちなみにオレの方はそんなメッセージを発したつもりはないからね。
“派遣切り”を解消する方法は二つある。1つは、企業に追加的支出をさせて雇用(使用)を維持させる。もう1つは、そもそも派遣という雇用形態を制度上禁止する。後者への企業の対応は二つ考えられる。1つは、その分の労働需要を直用非正規もしくは正規雇用でまかなう。もう1つは、その分の労働需要を満たさない−つまり、雇用(使用)を削減する。
あんまり言う人いないんで言っておくけど、日本でもなんらかのワークシェアは昔からやっているんだけどね。不況期にボーナスが下がるのは、一人当たり人件費単価を引き下げる分、雇用縮小を緩和する、という点で広い意味でのワークシェアといえる。
なお景気対策という点ではワークシェアは強制的にでもやるべき方策である。所得の低い人ほど消費性向が高い(と思う)ので、相対的に高所得者を減らし低所得者を増やすことは消費需要を高め、景気回復を早めることになる−−もっとも、こんな政策打ち出したら、確実にその政党・候補者は票を減らすだろうけど
生産変動への即時的対応というのは、おそらく日本の企業のほとんどを席巻している“JIT(ジャストインタイム)”信仰のなせる技だと思っている。しかし名古屋大学で管理会計を講ずるある高名な准教授の先生の研究によると本家であるトヨタでも実は需要量のコントロールをすることで生産量を安定させようとする面があるそうで。過ぎたるは何とやら。
人間的成長云々について;私その面ではあまり悲観的ではない。むしろあのような仕事から脱落する人こそが心配、というのは補足でも述べた通り。
「訴え」…あれって大事だと思うぞ。結論がどうであれ自分の言いたいことを主張するという構えはあっていい。変にものわかりが良すぎても、結果としては葛藤を内面化して自分を苦しめることにしかならないことが往々にしてあるから。
「ループ」−問題のかなりの部分を言い表す表現だ。みんな目の前のことを一生懸命やろうとしている、しかしそれだけでは状況が改善しない。ちなみに、私の見たところ、これまで政策、理論においてこの問題の解決を提示したものはないと思う。当事者もそうだが回りの人たち、学者、為政者、官僚、企業…誰もわかってないんだよ。現場で支援をやっている人はそれなりの蓄積があるだろうが。ただ、事実の問題として、「非正規」の境遇から脱却してきた人たちもいる。そこらの事例から学ぶことから始めるしかないと思う。
“単純作業にゾッとした”−この感慨は面白かった。だって、仕事というのはそもそも“ゾッとする”ものだよ。だから我慢しろ、というのではなく、少なくとも私の若かった頃に比べたら仕事というもの自体へのイメージがよくなったのかな、と思った。
“非正規の規制強化”か、企業の答えはいつも同じ−“うるさいこというなら中国に行くぞ”、と。私、そこらは売り言葉に買い言葉だと思ってる。しょせんは交渉事なんだから、言葉を額面通りに受け止める必要はない。ただ、そうであったとしても私は法律改正という意味での「規制強化」にはあまり賛成しない。だって違法行為が横行している世界で法律の条文だけ変えたって意味がない。学者、官僚、政治家はそれで“成果”を誇ればいいだろうけど当事者にとってはどうなのか。
その「消費者の満足」の追求の結果が日本でしか売れない価格の高い商品だらけになり、世界レベルの競争から置き去りにされる「ガラパゴス化」だったわけですねわかります(ゾウガメとかイグアナとかに失礼な表現かもしれんが)。「心から仕事をして充実」−個人レベルでそれを追求する人がいるのは勝手だけど求める気にはなれない。1つ言えることは、この問題意識については正社員仕事だって同じ側面はあるよ。
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ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ フリーターにならないようにちゃんと就活しよう・・・
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〜''戈ヽ `二´ r'´:::. `! 俺にもありました
タバコ−これも今回多かった論点だwww
アメリカなんかだと、ワープア層に対して“貧乏なくせにケーブルテレビを契約して贅沢だ”という道徳的指弾があるそうだ(デイヴィッド・K・シプラー『ワーキング・プア』)。洋の東西を問わないようで。そのことも含めて“個人の人格を陶冶して経済的苦境から脱する”というアプローチは昔から伝統的にある。昔、“麦と貧乏人”発言が政治的問題になってからはあまり聞かれなくなったようだが。間違ってない部分もある。だが、それ言ってどうすんの?という気がするんですよ。
「人を人として扱っていない」−あのビデオの事例だけじゃないよ。これだけはガチ。
ひどい、の、かな?劣等比較をしても仕方ないのだけど、あの3人(と同僚の若者たち)は自分の意思であそこに行ったんだよ。わざわざ北海道から遠い関東まで。その事実はまず目を背けられない。
感想の内容よりも、このぺンネームを使いたかった感が伝わってくる。
匿名
“生き残り”かあ…言葉・表現がエスカレートしてインフレ化を起こす一方で当事者に過剰な精神的プレッシャーを与えてしまう問題が昔指摘されてね(野田正彰『生きがいシェアリング』)。その傾向は悪化しているような気がする。
このコメントは世の中舐めた感があるのだが、このくらいの突き放し方があってもいいのかな、とも思ったりする。
この授業履修している韓国人は一人だから匿名の意味がなくなってるwww 本学に留学して1年近くなるから日本語もかなり上達しているようで、試験答案は心おきなく厳しく採点できそうだ。
“バイトで生活”の意味が微妙に違うような気がしないでもないが、ま、君がいわんとしている面も事実としてあるみたいだ。裏返せば、パートや学生バイトを使うために、日本企業は労働時間、シフト制における一定程度の妥協をしている。労働時間管理上、パートとバイトは柔軟どころか逆に「硬直的」な労働者だという話を前回しましたな。このことは、以前、企業にヒアリングに言った時も聞かされた。私は企業サイドはこの手のこと(非正規雇用活用のしかるべき理由)をもっと主張していいんじゃないかと思うのだが。
ある種の正社員の方がストレスたまっていると思う。収入が高いということはそれ相応の貢献を企業にしないといけないわけで。
「家族を支えたり」ねえ、Tさん夫妻みたいなのはちょっと違うようだ。一方的な依存ではなく、お互いが支え合っている感じがあって(多少、古くさい亭主関白っぽさはあったが)。“一人口は食えぬが二人口は食える”的なイメージ。フリーターでも二人で稼げばなんとかなるみたいな。だから、私みたいに独身者が増えることこそ貧困問題がより深刻化するという点で問題のようだ。
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「不安」というのおそらく今の君たちがフリーターの人たちと共有できる数少ない感情の1つのような気がする。しかし採用内定が出た瞬間にこういったことはみんな忘れてしまうようだ。君が正社員になって非正規の人たちと向き合う時にはこの感情を思い出してほしい。
Yさんについて、“即刻クビ”という経営者、管理者は少なくないと思う(正直、オレだったら叩き出す)。だがあの請負会社は彼が立ち直るよう説得したし別の職場も提供しようとした(結局辞めたのは彼自身の選択による)。法令遵守上必要な手続きだったとはいえ、辛抱強いと思う。裏返して言うとあの会社のような使用者があったからYさんは救われていた面がある。不当に低い処遇を肯定するつもりはないが、条件の悪い仕事だって間口を広げることで雇用に貢献している面は無視できないと思う(この一点だけは経済自由化論者の主張の方が批判的論者よりも正しいと思う)。
Tさんについては、たしかに君の言う通り、という面がある。昨年までは私もそんな感じで講じてきた。だが今年は少し考えが変わった。あれはあれでありじゃないかな、と。少なくとも彼の経験・スキルを“評価”する企業があったのは確かなのだから。
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ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ 自分はフリーターとは違う・・・
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そう、あの番組のメッセージは雇用格差、賃金・条件の低さだった。今は雇用そのものがなくなろうとしている。未だに“非正規雇用は雇用保障がないからけしからん”とか制度論をあれこれ言っている論者はピントがまったくずれている。仕事がなければ雇用は維持できない、というのが実際の所なのに(前掲、村上)。その点、“バラマキしまっせ!”とぶちあげた某超大国新大統領は立派だと思う。しょうがねえじゃん。他にやることないし。
たしかにYさんの姿勢に問題があったことは事実である。だが彼がかかえていた問題も他の人たちがかかえていた問題も本質的には共通していたのではないか−“こんな仕事を続けていてどうなるの?”と。あの番組制作スタッフがどれだけ意識していたのか知らないが、あとの二人も結局辞めちゃったわけだしね。
一般論としては君の言う通りだろうけど。彼らの行動もわからないでもない。決断というのは往々にして、損得計算とかから外れた所で下される面があるから。プラスになったTさんは別としても、HさんにしてもYさんにしても、後悔はしていないと思う。決断の結果の得失をどう評価するかは別にしてね。
一番最後の、雇用形態と求められることのマッチング、という考え方は実務的に健全だと思うよ(これがわからないで格差是正と曰う論者は○♯`@*◇_?℃だと思う)。ただねえ、“割に合わない”というのはちゃんとこなせば、あんまり言いたくないけど“成長”とかにつながることでもある。問題はそれが評価されるかどうかが確実ではない、ということ。
Yさんの裸…暑かっただけじゃない?問題は裸だったことじゃなくて裸で玄関に現れたこと。
Tさん夫妻…私が言っても説得力ナッシングだが、どこか足りない所があるからこそ所帯を持った方がいいんじゃない?お互いが助け合うというか。相手に完璧を求めすぎたら続きにくそう。
Hさん…補足でも言ったが、“愛知県の自動車工場での部品点数300の組立作業”といったら世界で一番きつい仕事だぞ。あの電子部品工場ですら持たなかった人はまず無理だと思う。もっと条件の低い日雇い派遣の世界に入っていったか、もしくは地元でなんかやっているかだろう。
男に何か出費をやめさせるいい方法はだね−既婚者の場合、小遣いをしめあげること。
これ豆知識な。
まじめな話、2,3日で増えた体重というのは水分とか便とかそんなものだよ。え?まだ落ちない?じゃ、太ったんだwww
フリーターであることの当人以外にとっての問題:納税額が少ない、非加入ゆえの社会保険制度の財政運営上のマイナス、結婚・出産が困難になり次世代が再生産されないため将来的な労働力・納税者を失うことになる、本人に対する社会福祉支出…。
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請負 派遣
同じ作業、急な配置転換…それだったら正社員の労働者だってそうだよ。違いは何かというと正社員だったら配置転換はなんらかのスキル向上に資する(はずである)のに対して、非正社員はそうではないということか。しかし正社員の場合でも労働者のためではなくあくまでも会社の儲けのためである。そう、非正社員活用の利用の目的がコスト削減だったら、正社員を使うことの目的だって広い意味でのコスト削減である=高い処遇に見合った貢献を求められる(はずである)。
とりあえず君たちはあの世界とは違う所にいる(でないと、なんのために都合400万近い学費を払ってもらったのか)。だが、それはあくまでも大学卒業→即就職という標準的なキャリアを歩いている限りにおいてである。そこから外れて戻れないと、時間が経てば経つほど…。
「正規/非正規」、「正社員/非正社員」といった用語が一人歩きをしている言論状況からどうにかしないといけないのだが、それはさておくとして。良好な雇用というのはそれだけ採用基準が厳しくなる。もし非正規を認めない、採用は正規だけ、ということになったら雇用の間口はかなり厳しくなるだろうね。今よりは正規採用の基準は緩くなるかもしれないが、非正規採用よりは厳しくなるだろう。すると、あの番組に出てきたYさん、Tさん(夫妻)、Hさんのような人たちはどうなるのだろう?
生産管理の世界は専門外なんであれこれ言う自信はないのだが。よく言えば柔軟、さっさと言えば場当たり的な労働力の使い方はメーカーの生産計画をはじめとした業務体制に問題があることを意味してないかと思うのよ。また、あのように素直に動く労働力があるから、問題が潜在化してしまい解決が遠のくというのか。あんまりトヨタ万歳というつもりはないのだが、JITの1つのポイントとしてはバッファーをなくすことで生産ラインにおける何らかの問題を浮かび上がらせて解消しようというものがあるはずだ。どうもつまみ食いになってないだろうか。
まったく精神論を否定したつもりはないよ。正確には、“精神論だけ、が嫌い”という所かな。コンセプトと方法論・技術論を伴う精神論であるなら大歓迎です。
努力が必要だということはYさんだって否定しないと思うよ。問題はどうやったら努力が引き出せるか?方向性がないと出てこないのだな(運動量は戦術がないと出てこない@博多の森)。それは精神論の問題ではないと思う。ま、とりあえずは普通に仕事を探す、日雇いでもいいから。それと夜学とかでいいから高校に入り直すべき。彼の場合とくにかく社会に接しないとダメだから。
私も10年以上も教師やっていると、いろんな卒業生を送ってる。だいたい問題なく人生を送ってるんだろうけど中にはミソが付いちゃったのもいる。それが一概に当人の努力不足であるとか自業自得だとかいえなかったりする(中にはいる)。確実に言えることは、運が悪かったことだけ。ただそこで人生終わるならある意味で楽。だがそうはいかない。歯を食いしばって生きていくしかない
いつの頃からだろう、“正社員は仕事が面白くて給料が高くて雇用が守られていておいしい”というイメージが蔓延してきたのは。経済自由化論者にはこの手のイメージをばらまく人が少なくないが(竹○▼蔵氏とか*代Д宏氏とか)、それだけではないように思う。上でも触れたが、少なくとも私が現役の大学生だった頃はもう少しシビアな見方が強かったしそれなりの覚悟を持って職業生活に入っていったように思う(バブルの頃はちとおかしかったが)。非正規はきついだろうけど正規は正規で違ったきつさがある、ハイ。
もしTさんが職業選択という次元で“やりたい仕事”を求めているのなら、君のコメントの前段をぶつけたらぐうの音が出ない。論理的にそうなる。
“雇用制度見直し”−なぜかリベラルな人たちも、経済自由化論者(℃中平£氏とか八♯尚◆氏とか)も意見が一致するようだw ちなみに格差是正ということならば、正規社員の処遇を非正規労働者のレベルに落とすだけのことだと言った人がいた。私も賛成。正規/非正規の諸形態は法が決めたことではない。企業が自分たちの判断で決めたことである。なんか理由があるはずである。まだ汲みつくされていないと思う。
君の見たポイントは正しいと思う。仕事の中身はやってみないとわからない部分がある−労働契約の基本です。もちろん、あからさまな違反は正されるべきだが、本来的に事前に確定しにくい面があるのだ。その割り切りは労働生活に入っていく時にもつべき構えの1つだと思う。世界でもっともぬるいと陰口叩かれる私らの仕事ですらそうである。
自己責任の有無の議論に乗る気はないのだが、仮にその枠組みを前提とした場合、一番気の毒なのはHさんであることは論をまたない。彼はあの年になるまでまじめに実家の運送業に従事してきた。実家の運送業が立ち行かなくなった理由は彼(とお父さんとお母さん)の怠慢だと決めつけることは出来ない。市場環境の変化(競争激化)である。さすがに彼らに「予測できなかったのか?」とはいえない(少なくとも少子化時代の大学教員に言われたくはない)。こんなことはよくあることである。今メシが食えていることは運がいいからだ、というくらいの了見があった方がよい。口が裂けても“自分の努力”を誇ってはいけない。
配転という使い勝手の良さ込みで請負単価が設定されているだろう。だから配転がない条件ということなら単価も下がるし労働者に払われる時給も下がる、そんだけの事だと思う。
まあ、たしかに、君には関係ないことだけどね。
“フリーターは自由でいい”というイメージについてはバブルの頃から根強いものがあるな。けどね、フリーターって結構忙しいって知っていた?仕事探しって時間がかかるのよ(ポリー・トインビー『ハードワーク』)。仕事が短期である分仕事探しの手間・時間は増えてしまう(派遣は、求人・求職両者にとって採用活動の時間・手間を節約するメリットがあることはもっと言われてしかるべきである)。だから芸能人とかスポーツ選手とかでそっちだけで食べられない人でバイトやっている人いるけど、時間的にはかなり綱渡りだろうと想像する。時間がきついとフリーター専業になりやすいしそうすると目標が無くなって…というループがあるのかもしれない。
時間が足りなかったようだ、ごめんなさい。
Tさんについては補足でもいったようにあの3人の中では一番心配ない人なのだ。生活の土台がしっかりしている、という点で。それと、たしかに具体的な現業のスキルは身についていない。だがね、あまり使いたくない言葉だが、ヒューマンスキル、調整力…言い替えるとマネジメント能力−これだけはフリーター生活の中でついた。ある程度年齢のいった正社員を評価する上で重要なのは現業ではなくこの手のスキルだという実務家もいる(きたみりゅうじ『SEの不思議な生態』)。これもあまり使いたくない言葉だが−“なにごとも勉強”。
| Hit!!
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ぱくっ|
/V\
/◎;;;,;,,,,ヽそんなエサで
_ ム::::(,,゚Д゚)::| 俺様が釣られると思ってんのか!!
ヽツ.(ノ:::::::::.:::::.:..|)
ヾソ:::::::::::::::::.:ノ
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