12月13日

二○加
以前、韓国と日本の経営比較をしたのですが、韓国では同族・血族での経営が色濃く残っているようでしたが、日本の場合はたたき上げの社員が社長になるというケースが多いのでしょうか?

日本の内部昇進の話は二重に比較されていますね。一般的には、外部調達型(?)の経営者を入れるケースに対して。日産にカルロス・ゴーン氏が来たのはその典型例。日本的な経営者人事とは異なるあり方として注目された。もう一つは、君が指摘した同族経営の問題。これは定量的なデータはないけど、韓国よりは少ないけど、普通に言われているよりは一族経営者が続いていくことが多いように思う。


労働組合が自主的な組織である、ということでしたが、最初、誰が作ろう!と言い出すのですか?自主的な人がいなかったらどうするんでしょうか。

やはり、経験者かな。別の企業で組合があったとか。また、学生運動をやった人や知識のある人(後者は君たちもそうなるはず)。で、なおかつ他人のために一肌脱いで、というタイプの人。いなかったら?---ないままかな。そんな時にどうするかだ。


長期競争において、メリット・デメリットで、本来勝ち組の人間と負け組の人間とそれぞれのモチベーションが挙げられていましたが、どちらを優先した方が企業全体としては成功すると思われますか?

考えるべき条件付けが多すぎてわからなくなってきたよ (。、ヾ …。単純にいいましょう、後者。優れた経営トップはいざとなったら外から引っ張ってくればよい。しかし、そこそこのレベルで企業を支える人たちをそろえる方が手間だと考えた。これは今の所そう思ってる。


恩師(;)しんお
昇進の所で、長期競争をする際のデメリットに競争に参加する人(上にあがるべきべき人)のモチベーションが持続しない、とありましたが、そんな情熱を持ち続けることのできない人は“上にあがるべき人”ではないのでは、と思いました。よって、デメリットにはならないのではないでしょうか?

たしかに痛いところをつかれたな…(負けるなよ)。たしかに自然淘汰の論理で一貫した方がすっきりする。しかし、組織は個人の弱さ、不十分さを補うツールであることにも注目して欲しい。ゴルゴ13ほどものすごくはないけど島耕作程度にはできる、というレベルの人間を想像されたし(どんなやつだよ)。


ドージャー
自治労の話が出ましたが、労働組合が拡大していく過程で業種にもよると思いますが、最終的に労使交渉だけでは難しいことを政治によって解決する必要性がでることもあると思います。労組はどのように政治に関わっていくのが良いのでしょうか。

基本は、問題の対抗軸が個別労使間にはない、もしくは完結しない場合だろうな。たとえば、景気対策、雇用対策なんてことは企業別交渉したってどうしようもないことだから、それはまさいに政治に働きかける話ではある。しかし問題もあって、あたかも企業レベルの問題がないかのような気分になって足下が弱くなることがないように、ということはあります。
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